リフトのつり具
移動用リフトで体を支える布の部分で、体に直に触れるため買い取りになります。
リフトのつり具が要るのはこんなとき
リフトを借りるときに必ず一緒に要ります。本体は借りるもの、体を包む布は買うもの、と分かれているので、片方だけでは使えません。
同じ人でも、ベッドから車いすへ移すときと、トイレで使うときとで、向く形が違います。どの場面で使うかを決めてから選びます。
体格が変わったとき(痩せた、むくみが強くなった)は、合わなくなります。合わない布で吊ると、体がずれて危ないので替えどきです。
リフト本体を借りることは決まったのに、つり具のことを知らないまま話が進む家庭があります。本体は借りるもの、つり具は買うもので、費用の出方が別です。入れる時点で両方の見込みを聞いてください。
借りるものか、買うものか
介護保険で買うもの(特定福祉用具販売)です。
制度の上での品目名は「移動用リフトのつり具の部分」です。事業所のカタログやケアプランには この名前で載るので、見積書と突き合わせるときの手がかりになります。
使える要介護度
要支援1から要介護5まで、認定を受けていれば借りられます。
要介護度は市区町村の認定で決まります。今の区分が分からないときは、 介護保険被保険者証か、担当のケアマネジャーに確かめてください。
この品目に含まれるもの
告示で「移動用リフトのつり具の部分」として扱われるのは、次のようなものです。 同じ名前で売られていても、この範囲から外れると介護保険は使えません。
- シート型スリング
- 脚分離型スリング
- トイレ用スリング
リフトのつり具の料金の目安
買うときの額はおよそ2万円〜8万円(1割負担なら2,000円〜8,000円)です。
特定福祉用具販売の枠は、4月から翌年3月までの1年で10万円です。この枠のなかで、かかった額の1割(所得により2割・3割)を払います。指定を受けた事業所から買わないと介護保険は使えません。
ここに書いた額は目安です。実際の額は機種と事業所によって変わり、負担の割合も所得によって1割・2割・3割と違います。契約の前に必ず見積もりで確かめてください。
リフトのつり具を選ぶときに見るところ
体格と使う場面で形が違う
シート型は背中からお尻までを一枚で支えます。脚分離型は左右の脚を別々に通すので、座った姿勢のまま移せます。
トイレで使うことを考えているなら、お尻の部分が開いた型が要ります。あとから買い足すより、使い方を決めてから選ぶほうが無駄がありません。
洗い替えを持つかどうか
体に直接触れるので、汚れたときに替えがないと入浴や排泄の介助が止まります。2枚持つ家庭も少なくありません。
年間10万円の枠に収まるかを、ほかに買う用具と合わせて計算しておきます。
大きさは体格に合わせる。大は小を兼ねない
大きすぎる布で吊ると、体が中で滑って沈みます。小さすぎると、脚の付け根や脇に食い込みます。身長と体重の両方で寸法が決まっているので、目分量で選ばないでください。
体重が10キロ以上変わったときは、合っているかを見直します。痩せたあとにそのまま使い続けると、隙間から抜け落ちる危険があります。
布の素材にも違いがあります。通気性のよいものは蒸れにくく、つるつるした素材は滑らせやすい代わりに体が動きます。使う場面で選び分けます。
本体の型に合うかを、先に確かめる
つり具は、リフト本体の掛け方に合っていなければ使えません。フックの形も、掛ける位置も型によって違います。
本体を借りる事業所に、合うものを選んでもらうのが確実です。別のところで安いものを見つけても、掛からなければ意味がありません。
リフトのつり具を使うときに気をつけること
取り付ける金具がすべて掛かっているかを、持ち上げる前に必ず目で確かめます。1か所外れているだけで、片側へ落ちます。
布のほつれや縫い目のゆるみは、切れる前ぶれです。使うたびに手で触って確かめる習慣をつけてください。
洗って乾かす間、使える布が無くなります。汚れやすい使い方をするなら、替えを持っておくほうが安全です。
洗濯を繰り返すと、生地も縫い目も傷みます。ほつれ、色あせ、金具のゆるみ。使うたびに縫い目を見てください。傷んだつり具が切れると、宙に浮いた状態から落ちます。
介護保険を使わずに買うとき
買う品目で、年間10万円の枠を使います。2枚目を同じ年度に買うと枠を圧迫するので、ほかに買う予定があるなら順番を考えます。
リフト本体を自費で借りているなら、布も自費です。本体に合う型が限られるので、本体を決める前に布の値段も聞いておいてください。
布の代金も、いったん全額を払ってあとから戻るのが原則です。市区町村に受領委任払いの登録を出している事業所から買えば最初から自己負担分だけで済みます。本体を借りている事業所がそのまま登録しているとは限らないので、確かめてください。
リフトのつり具を使い終わったら
買ったものなので手元に残ります。布なので燃えるごみで出せることが多いのですが、金具が縫い込まれている型は分別が変わります。
リフト本体を返しても、つり具は使えるうちは取っておく値打ちがあります。ただし別の機種のリフトには合わないことがあるので、次に借りるときに事業所へ見てもらってください。
リフトのつり具のよくある質問
リフト本体と同じ事業所で買う必要がありますか。
決まりはありませんが、本体に合うつり具でなければ使えません。本体を借りている事業所で選ぶほうが確実です。
洗濯できますか。
洗えるものがほとんどですが、乾燥機を使えるか、漂白してよいかは品物で違います。取扱説明書の指示に従ってください。
体重が変わったら買い直しですか。
10キロ以上変わったときは、合っているかを見てもらってください。合わない布で吊ると、隙間から抜け落ちる危険があります。
つり具はいくつ要りますか。
洗っている間に使うものが無くなるので、2枚を持つ家庭が多くあります。ただし1年の購入枠には限りがあるので、ほかに買う予定があるかを含めてケアマネジャーと決めてください。
リフトのつり具と一緒に使うことが多い品目
この品目の解説
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リフトのつり具を買うには、 都道府県の指定を受けた特定福祉用具販売の事業所と契約します。全国で5,846件が特定福祉用具販売の指定を受けています。