リフトのつり具の選び方
移動用リフトの本体は借りるものですが、体を包む布の部分は買うものです。この布がつり具です。本体より安いぶん軽く見られがちですが、安全も座り心地も、実際にはつり具で決まります。
形によって使える場面が違う
シート型は一枚の布で体を包むもので、寝た姿勢からでも装着できます。脚分離型は脚を別々に支えるもので、座った姿勢のまま装着でき、トイレでの使用にも向きます。
首がすわらない人には、頭部まで支える型が要ります。体の支えが要る範囲を見てから型を決めてください。
本体と同じメーカーで組み合わせる
リフト本体のハンガーの形と、つり具のループの位置は、組み合わせて設計されています。別のメーカーのものを組み合わせると、荷重が想定どおりに分散せず、外れる危険があります。
本体を借りる事業所で、対応するつり具を選ぶのがいちばん確実です。 通販で安いつり具を見つけても、組み合わせが合うかを必ず確かめてください。
サイズと素材
サイズは体格に合わせます。大きすぎると体が沈み込んで不安定になり、小さすぎると食い込んで痛みます。実際に吊り上げてみて、姿勢が保てるかを確かめます。
素材は、通気性のあるメッシュと、しっかりした布があります。長く座る人や汗をかきやすい人にはメッシュ、入浴に使うなら水はけのよいものを選びます。洗い替えがあると、乾かしているあいだも使えます。
傷んだら替える
つり具は消耗品です。縫い目のほつれ、布の擦り切れ、ループの傷みは、そのまま使うと切れる危険があります。使う前に毎回目で見て確かめてください。
買ったものなので、傷んだときの買い替えは自己負担です。同じ年度に同じ種目をもう一度買うことは原則として認められませんが、傷んで使えなくなった場合は認められることがあります。 ケアマネジャーを通して市町村に確かめてください。
体格が変わったら替える
つり具は体の寸法に合わせて選びます。痩せると隙間ができ、太ると食い込みます。
合っていないつり具は、吊り上げたときに体がずれます。 落ちる事故につながります。
体重が大きく変わったら、そのつど見直す。 一度買えば終わり、という道具ではありません。
洗い方と乾かし方
肌に触れるものなので、汚れます。洗える製品と、洗えない製品があります。
乾燥機にかけて縮ませてしまう例があります。縮んだつり具は寸法が変わり、使えません。
製品ごとの決まりを、買うときに確かめてください。 説明の紙は捨てずに残しておく。
装着の手順を、家族で共有する
差し込む向き、掛ける位置、締め具合。一つ間違えると、吊り上げたときに体が傾きます。
介助する人が複数いるなら、全員が同じ手順で行う必要があります。
搬入の日に、使う人が全員で聞いてください。 一人だけが覚えている状態は、その人が休めなくなります。
買い替えの費用を見込む
つり具は買う品目です。本体は借りられても、つり具は自分で用意します。
傷んだら買い替えます。年度ごとの購入費の枠を、そのぶん見込んでおいてください。
傷んだまま使わない。 縫い目のほつれ、布の薄くなり。体重がかかっている最中に裂けると、大きな怪我になります。
出典
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- テクノエイド協会 福祉用具 事故・ヒヤリハット情報 2026-08-22 確認
- テクノエイド協会 福祉用具情報システム(TAIS) 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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