排泄の困りごとから考える
排泄の悩みは相談しにくく、我慢したまま暮らしが縮んでいきます。けれども手立ての幅は広く、分けて考えれば打てる手が見つかります。恥ずかしさから水分を控えるほうが、体に害があります。
困りごとを分ける
トイレまで歩けない、間に合わない、便座から立てない、拭けない、後始末が大変。同じ「排泄が大変」でも、必要な手立てはまったく違います。
本人が言いたがらない話でもあります。洗濯物が増えた、水分を控えている、外出を断るようになった。そうした変化のほうが先に見えることがあります。
| 困っていること | 手立て |
|---|---|
| トイレまで遠い | 手すり、歩行器、ポータブルトイレ |
| 間に合わない | 排泄予測支援機器、ポータブルトイレ |
| 便座から立てない | 補高便座、手すり |
| 自分で拭けない | 温水洗浄便座、自助具 |
| ベッドから動けない | 自動排泄処理装置、おむつ |
| 後始末が大変 | 凝固剤、密封式、水洗式 |
間に合わないのは尿意の問題とは限らない
尿意を感じてからトイレに着くまでの時間が足りない、というだけのことがあります。寝室をトイレに近づける、経路の手すりを増やす。それだけで解決する場合があります。
尿意が分かりにくくなっているなら、排泄予測支援機器という選択肢があります。膀胱のふくらみを測って知らせるもので、特定福祉用具販売の対象です。
おむつに切り替える前に
おむつは楽なようで、皮膚のトラブルと床ずれの原因になります。トイレで排泄できる部分が残っているなら、そこは残したほうが体にも気持ちにもよい選択です。
夜だけおむつ、日中はトイレ。この使い分けは広く行われています。すべてか無かで決めないでください。
水分を控えさせない
失敗を減らそうとして水分を控えると、脱水になり、便秘になり、尿路の感染も起きやすくなります。夏場は命に関わります。
控えるのではなく、飲む時間帯を調整するほうが安全です。 夜間の回数が多いなら、夕方以降を少なめにする程度にとどめてください。
出典
- 国立長寿医療研究センター 尿もれの治療や対処について 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 消費者庁 みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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