長い距離が歩けなくなったとき
家のなかなら歩けるのに、買い物には行けない。この段階でどう手を打つかで、その後の暮らしの広さが変わります。歩けなくなったのではなく、距離が足りなくなったのだと捉えると、手立てが見えてきます。
どこまで歩けるかを測る
何メートルで休みたくなるか、実際に歩いて確かめてください。50メートルなのか200メートルなのかで、必要な用具が変わります。
疲れて止まるのか、痛くて止まるのか、息が切れて止まるのかも分けてください。理由によって手立てが違います。
休める場所を経路に組み込む
いすの付いた歩行車なら、疲れたときにその場で座れます。休めることが分かっていると、歩ける距離が実際にのびます。 途中にベンチのある道を選ぶのも同じ効果があります。
座るときは必ずブレーキをかけてください。歩行車の事故は、この確認を飛ばしたときに起きています。
車いすは負けではない
長い距離だけ車いすを使い、家のなかは歩く。この使い分けは広く行われています。車いすを使うことで、外に出る回数が増えるなら、それは動く量を増やす選択です。
外出のときだけ必要なら、自費で借りる方法や、市町村の貸出制度を使う道もあります。
外に出る目的をつくる
用具がそろっても、行く先がなければ距離はのびません。買い物、通院、教室、人に会うこと。目的があるから歩くのであって、歩くために歩ける人は多くありません。
通所サービスや地域の通いの場が、その受け皿になります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみてください。
経路を一度一緒に歩いて、段差と休める場所を確かめておくと、当日ためらわずに出られます。
出典
- 国立長寿医療研究センター 長い距離が歩けない 2026-08-22 確認
- 製品評価技術基盤機構(NITE) シルバーカー・歩行車、電動車いす、電動アシスト自転車の事故 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
関連する記事
- 歩行器のレンタル、歩行車との違い固定型・交互型の歩行器と車輪の付いた歩行車の違い、シルバーカーが対象外である理由、選択制の扱い、費用の目安を説明します。
- 外出を続けるための備え外に出る回数を保つための用具、外出先での困りごとへの備え、外出をためらう理由への手立てを説明します。
- 筋力が落ちてきたと感じたら加齢や病気で筋力が落ちてきたときに、動く力を保つための用具の使い方と、使いすぎの落とし穴を説明します。
- 膝が痛むとき膝の痛みで立ち座りや階段が難しくなったときに、負担を減らす用具と暮らしの工夫を説明します。
- 腰が痛むとき腰痛で起き上がりや前かがみが難しくなったときに、負担を減らす用具と介助する側の備えを説明します。
- 大腿骨を骨折したあと大腿骨の骨折から退院したあとの暮らしで、再骨折を防ぎながら動く力を戻すための用具を説明します。
食事のことをもっと詳しく
高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。
地域から事業所を探す
福祉用具を借りるには、指定を受けた事業所と契約します。 お住まいの地域から探せます。
都道府県の一覧へ