長い距離が歩けなくなったとき

体の状態から考える / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,300字

家のなかなら歩けるのに、買い物には行けない。この段階でどう手を打つかで、その後の暮らしの広さが変わります。歩けなくなったのではなく、距離が足りなくなったのだと捉えると、手立てが見えてきます。

どこまで歩けるかを測る

何メートルで休みたくなるか、実際に歩いて確かめてください。50メートルなのか200メートルなのかで、必要な用具が変わります。

疲れて止まるのか、痛くて止まるのか、息が切れて止まるのかも分けてください。理由によって手立てが違います。

止まる理由手立て
疲れるいす付き歩行車、休める場所を経路に
ふらつく歩行器、多点杖
痛む医療への相談、荷重を減らす用具
息が切れる医療への相談、ゆっくり歩く
どうしても届かない車いす、電動車いす、送迎

休める場所を経路に組み込む

いすの付いた歩行車なら、疲れたときにその場で座れます。休めることが分かっていると、歩ける距離が実際にのびます。 途中にベンチのある道を選ぶのも同じ効果があります。

座るときは必ずブレーキをかけてください。歩行車の事故は、この確認を飛ばしたときに起きています。

車いすは負けではない

長い距離だけ車いすを使い、家のなかは歩く。この使い分けは広く行われています。車いすを使うことで、外に出る回数が増えるなら、それは動く量を増やす選択です。

外出のときだけ必要なら、自費で借りる方法や、市町村の貸出制度を使う道もあります。

外に出る目的をつくる

用具がそろっても、行く先がなければ距離はのびません。買い物、通院、教室、人に会うこと。目的があるから歩くのであって、歩くために歩ける人は多くありません。

通所サービスや地域の通いの場が、その受け皿になります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみてください。

経路を一度一緒に歩いて、段差と休める場所を確かめておくと、当日ためらわずに出られます。

足の裏と爪を見る

爪が伸びている、巻き爪で痛い、たこができている。 歩けない理由が足そのものにあることがあります。

自分で切れなくなっていることに、家族が気づいていないことが多くあります。

訪問看護や、足を診る医療機関で対応できます。 用具より先に、ここを見てください。

靴が合っているか

大きすぎる靴は、中で足が動いてつまずきます。 小さいと痛みます。

むくみが出ると、以前の靴が入らなくなります。 履きやすさで選んだ結果、緩すぎることがあります。

かかとを支える形で、留められるもの。 ここを外すと、何を使っても安定しません。

歩ける距離は日によって変わる

調子の良い日に歩けた距離を、普段の力だと思わないでください。

悪い日に合わせて備えておけば、どの日でも出かけられます。

歩ける日は歩き、難しい日は車いすを使う。 併用して構いません。

電動の乗り物という選択

座ったまま移動できる電動の車いすがあります。 屋外を長い距離動けます。

介護保険の貸与の対象で、要介護度によっては手続きが要ります。

歩けなくなってから考えるより、出かける機会が減り始めたときに考えてください。 動かなくなる速さが変わります。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

関連する記事

食事のことをもっと詳しく

高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。

地域から事業所を探す

福祉用具を借りるには、指定を受けた事業所と契約します。 お住まいの地域から探せます。

都道府県の一覧へ