息が切れるとき

体の状態から考える / 2026-08-22 公開 / 約1,300字

息が切れて動けないのは、筋力が足りないのとは別の問題です。頑張って動かせばよいというものではなく、使う酸素を減らす組み立てが要ります。

動作の途中で休めるようにする

一気に済ませようとすると息が上がります。途中で座って休める場所を作っておくのが、いちばん効く工夫です。

浴室に入浴用いす、玄関にいす、台所に高めのいす、経路にいす付き歩行車。座る場所が点在していると、動ける範囲が広がります。

前かがみと腕を上げる動作がつらい

前にかがむと肺が圧迫され、腕を上げると呼吸の筋肉が使いにくくなります。靴を履く、髪を洗う、高い棚を取る。この三つがとくにつらい動作です。

玄関いすと長い靴べら、シャワーいす、物の置き場所を下げること。動作そのものをなくす方向で考えてください。

つらい場面手立て
靴を履く玄関いす、長い靴べら
髪を洗う入浴用いす、シャワーの高さ
高いものを取る置き場所を下げる
歩くいす付き歩行車、ゆっくり歩く
寝ると苦しい背上げ機能で上体を起こす
話すと切れる短く区切る、書いて伝える

寝るときの姿勢

横になると苦しくなる人がいます。背上げのできるベッドなら、楽な角度を自分で作れます。 クッションを重ねるより安定します。

夜に眠れないと日中の活動が落ち、さらに体力が落ちます。寝る姿勢を整えることは、その連鎖を止める意味があります。

在宅酸素を使っている場合

酸素の機器やチューブが動線に出ていると、つまずきの原因になります。チューブの這わせ方と、用具の置き場所を一緒に考えてください。

外出用の携帯型を持ち運ぶなら、歩行車のかごに載せる方法もあります。医療機器の扱いは、供給している業者と医療に確かめてください。

慢性閉塞性肺疾患は介護保険の16の特定疾病に含まれます。40歳から64歳でも認定を受けられます。

息が切れるのは、動きすぎのせいではない

動くと苦しいから動かない。動かないから、さらに弱る。 この繰り返しになります。

呼吸のリハビリという分野があります。息の仕方と、動き方の両方を教わります。

「動かないほうがよい」とは限りません。 どこまで動いてよいかを、医師に確かめてください。

感染を避ける

風邪や肺炎が、そのまま入院につながります。

手を洗う、人混みを避ける、予防接種を受ける。 ここが暮らしを守ります。

同居する家族も同じです。 持ち込まないことが、いちばんの手立てになります。

入浴がつらいとき

湯気の中は、息が苦しくなりやすい。 体を洗う動作も負担になります。

座って洗う、湯の温度を下げる、時間を短くする。 一度に全部やらなくて構いません。

入浴のサービスを使う手もあります。 見てもらいながら入るほうが安全です。

不安と息苦しさ

苦しいと不安になり、不安がさらに息を速くします。

落ち着ける姿勢を、あらかじめ決めておいてください。 前かがみで肘をつく姿勢が楽な人が多くいます。

一人のときに苦しくなったら、どうするか。 連絡の手順を決めておくと、それだけで不安が減ります。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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