介護ベッドのレンタル、モーターの数と高さで選ぶ

品目ごとの解説 / 2026-08-22 更新 / 約1,400字

介護ベッドは、起き上がりと立ち上がりを助けるための道具です。寝心地のよさより、起きるときの動作が楽になるかどうかで選びます。置く部屋の広さと、介助する人が立つ位置まで含めて決めると、あとで動かさずに済みます。

モーターの数で動く場所が決まる

1モーターは背上げだけ、2モーターは背上げと高さ、3モーターは背上げと脚上げと高さが動きます。多いほどよいわけではなく、必要な動きが揃っているかで選びます。

起き上がりを助けたいなら背上げが要ります。立ち上がりを助けたいなら高さの調整が要ります。この二つがそろう2モーターが、実際にはいちばん選ばれています。

脚上げは、むくみを取りたい場合や、背を上げたときに体が前へずり落ちるのを防ぎたい場合に効きます。脚を上げてから背を上げる順にすると、ずり落ちが起きにくくなります。

種類動く場所向いている場面
2モーター背上げ、高さ起き上がりと立ち上がりを助けたい
3モーター背上げ、脚上げ、高さずり落ちやむくみがある
超低床タイプ床までの高さが低い転落が心配、床に近い暮らしをしたい

幅と長さは部屋と体格から決める

ボトムの幅は83センチ、91センチ、100センチが一般的です。狭いほど部屋を圧迫しませんが、寝返りの余裕がなくなります。体格が大きい人や、寝返りが多い人は広めを選びます。

長さは、身長に20センチほど足したものが目安です。搬入経路の確認を先にしてください。 廊下の曲がり角、階段の踊り場、ドアの幅で入らないことがあります。分解して運べる商品もありますが、事前にわかっていれば手配が早くなります。

高さは立ち上がりやすい位置に合わせる

ベッドに腰かけたときに、足の裏がしっかり床につき、膝が90度より少し伸びるくらいが立ち上がりやすい高さです。低すぎると立てず、高すぎると足が浮いて踏ん張れません。

介助する人がいる場合は、その人の腰の負担も見ます。介助のときは高く、本人が立ち上がるときは低く、と使い分けられるのが高さ調整の利点です。

1割負担でおよそ800円から1,500円

2モーターならおよそ800円から1,200円、3モーターや超低床タイプはおよそ1,000円から1,500円が1割負担の目安です。マットレスや柵は付属品として別に計算されます。

要介護2以上が原則で、要支援と要介護1の人は例外給付の手続きが要ります。条件は「日常的に起き上がりが困難」または「日常的に寝返りが困難」です。

挟み込みの事故が繰り返し起きている

ベッドの柵と柵のすき間、柵とマットレスのすき間、ヘッドボードと柵のすき間に、首や手足が入り込む事故が毎年報告されています。とくに体が細い人や、認知症で動きが読めない人で起きやすくなっています。

すき間を埋めるカバーが用意されている商品があります。 搬入のとき、実際に体を動かしてみて、危ないすき間がないかを相談員と一緒に確かめてください。気になったらその場で言うのがいちばん確実です。

背上げや高さ調整の操作中は、そばを離れないでください。動いている途中に体や物が挟まる事故が起きています。

畳の部屋にも置けますか。

置けますが、脚が畳に沈んで跡が残ります。板やパネルを敷いて分散させる方法があるので、相談員に伝えてください。

今使っているベッドの上にマットレスだけ足せませんか。

起き上がりを助けるには背上げの機能が要るので、マットレスだけでは代わりになりません。ただし高さが合っていないだけなら、別の手立てが取れることもあります。

この記事にかかわる品目

背中や脚の角度、床からの高さを変えられるベッドで、起き上がりと立ち上がりを助けます。

介護ベッド(特殊寝台)のページを見る

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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