廊下と階段で転ばないために

暮らしの場面から / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,400字

廊下は毎日何度も通る場所です。何もない平らな床でつまずく転倒がかなりの割合を占めていて、その多くはここで起きています。階段は、転んだときのけがが重くなる場所です。

支えが途切れないようにする

手すりは、握り替えながら進めるように連続していることが望ましいものです。途中で手を離す区間が長いほど、そこで転びます。

床置きの手すりは場所を取るので、狭い廊下では通れなくなることがあります。壁に固定する手すりのほうが向く場所です。これは住宅改修の対象です。

足元の照明は安く効く

夜間の廊下が暗いと、床の物が見えません。人が近づくと点く足元灯を、寝室からトイレまでの経路に置いてください。介護保険の対象ではありませんが、効果に対して費用が小さい手立てです。

明るすぎる照明は、寝起きの目にはまぶしすぎて、かえってふらつきます。 足元だけを照らす明るさが向いています。

床にあるものを減らす

コード、めくれたマットの端、新聞の束、脱いだ衣類。これらを片付けるだけで、つまずく機会がはっきり減ります。

滑りやすい床材なら、滑りにくいものへの張り替えが住宅改修の対象です。部分的に敷くマットは、端がめくれてかえって危険なことがあります。 敷くなら端を固定できるものを選んでください。

場所見るところ
廊下の床コード、マットの端、置いてある物
廊下の壁手すりを連続して付けられるか
廊下の照明夜間に足元が見えるか
階段の手すり両側にあるか、降りるときの利き手側にあるか
階段の段鼻滑り止めがあるか、見分けがつくか

2階へ上がらなくなったとき

寝室が2階にあり、階段が上がれなくなったなら、1階に生活の場を移すことを考えます。階段昇降機は介護保険の対象ではありません。 費用も大きいので、部屋を移すほうが現実的なことが多くあります。

1階に移す場合、介護ベッドを置ける広さと、トイレまでの距離を見ます。居間の一角にベッドを置く形が選ばれることもよくあります。

階段は、降りるときのほうが危険です。手すりは降りるときに利き手で握れる側にあるかを確かめてください。

手すりの太さと握り

太すぎる手すりは、握力の落ちた手では握れません。

握るのではなく、手のひらで押さえて使う人もいます。 その場合は形が変わります。

実際に握ってから決めてください。 図面の上では分かりません。

段の縁を見やすくする

同じ色の階段は、段の切れ目が見えません。 目が弱ってくると、なおさら分かりません。

縁に色の違うテープを貼るだけで、段が見えるようになります。

滑り止めを兼ねたものがあります。 工事をせずに、その日に貼れます。

下りのほうが危ない

階段の事故は、上るときより下りるときに多く起きています。

体重が前に出て、足の位置が見えにくい。 荷物を持っていると、なおさらです。

下りるときは、手すりのある側を替えてでも使う。 両側にあるのが理想です。

途中で休める場所をつくる

長い廊下を一気に歩けなくなったら、途中に座れる場所を置いてください。

休める場所があると、「行くのをやめる」が減ります。 動く回数が減ることのほうが、体には響きます。

折りたためる椅子でも構いません。 置きっぱなしにできない廊下なら、掛けられる型を選んでください。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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