住まいの動線から福祉用具を考える
用具を1つずつ足していくと、置いてはみたが使わないものが増えます。朝起きてから夜寝るまでの動きを一度たどってみると、本当に支えが要る場所が見えてきます。
朝起きてから、順にたどる
目が覚めて、体を起こして、ベッドの縁に座って、立ち上がって、トイレへ歩いて、便座に座って、立ち上がって、洗面所へ。ここまでで、支えが要る動作がいくつも出てきます。
動作ごとに区切って、どこでつまずくかを見てください。 「トイレに行くのが大変」ではなく、「ベッドの縁から立ち上がるときにふらつく」まで絞れると、必要な用具が決まります。
線で見ると、途切れているところがわかる
ベッド脇に介助バーがあり、トイレに手すりがあっても、そのあいだの廊下に何もなければ、いちばん不安定な区間が空いたままです。
支えは途切れないほうが安全です。 手を離す区間が長いほど、その途中で転びます。廊下の途中に据置型の手すりを置く、壁づたいに歩ける経路をつくるといった手立てが要ります。
| 時間帯 | 通る場所 | 見るところ |
|---|---|---|
| 朝 | ベッド→トイレ→洗面所 | 起き上がり、立ち上がり、廊下 |
| 日中 | 居間→台所→玄関 | いすの高さ、段差、上がりかまち |
| 夕方 | 脱衣所→浴室 | またぎ、床の滑り、立ち座り |
| 夜 | ベッド→トイレ | 暗さ、寝起きのふらつき |
通らない場所は無理に整えない
2階に上がらなくなっているなら、階段の手すりは急ぎません。使っていない部屋を整えるより、毎日通る経路に手を入れるほうが効きます。
暮らしの範囲が狭まっているなら、それを広げるための用具を考えます。 歩行器があれば玄関まで出られる、車いすがあれば通院に行ける。動線を伸ばす方向の相談も、用具の役目です。
家具の配置も用具のうち
つかまりやすい高さの家具を経路に置くと、手すりの代わりになります。逆に、キャスターの付いた家具や軽いいすは、体重をかけると動いて危険です。
相談員に家のなかを一緒に歩いてもらってください。家具を1つ動かすだけで解決することもあります。
出典
- 国土交通省 バリアフリー 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 転びやすくなる原因は? 2026-08-22 確認
- 消費者庁 みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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