玄関の出入りを楽にする

暮らしの場面から / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,300字

玄関の段差は、外に出るかどうかを分ける関門です。ここが越えられなくなると、通院も買い物も人に会うことも減り、暮らしが家のなかに閉じていきます。用具で越えられるなら、それは大きな効果を持ちます。

段差の高さを測ることから

上がりかまちの高さは、家によって15センチから40センチほどと幅があります。20センチを超えると、多くの人が一段では上がれなくなります。

高い段差には、途中に踏み台を置いて二段にする方法があります。手すりと組み合わせれば、上がれる人はかなり増えます。

座って靴を履く場所をつくる

立ったまま片足を上げて靴を履く動作は、片足立ちそのものです。バランスを崩しやすく、玄関での転倒はここで起きます。

上がりかまちに腰かけられる場所をつくるか、玄関いすを置くだけで、この危険はほぼなくなります。 手すりも合わせて置くと、立ち上がりが楽になります。

車いすで出入りするなら

スロープをかける場合、段差の高さの6倍以上の長さが要ります。介助者が押す場合でこの目安で、自分でこぐならさらに緩やかにする必要があります。

家の造りによっては、スロープでは長さが足りません。 その場合は段差解消機を借りるか、住宅改修で斜路を造るかを検討します。玄関の外に十分な平らな場所があるかも見てください。

段差の高さ手立て
10cm程度手すり、または短いスロープ
20cm程度手すり+踏み台、またはスロープ
30cm以上踏み台で二段化、段差解消機、住宅改修
車いすで出入りするスロープ(高さの6倍以上)または段差解消機

扉と鍵も見る

重い引き戸、固い鍵、握りにくいドアノブは、それだけで外出をためらう理由になります。ドアノブをレバー型に替える、戸車を替えて軽くするといった手当てが住宅改修の付帯工事として認められることがあります。

玄関に用具を置くときは、避難経路をふさがないかを確かめてください。 火災のときに問題になります。

玄関に置く椅子

靴を履くために置く椅子は、高さが低いと立てなくなります。

座面が沈むものも向きません。硬めで、肘を掛けられるものが楽です。

上がり框の高さと、椅子の高さをそろえる。 段差の分だけ、腰を落とさずに済みます。

傘と杖の置き場

玄関に物が集まると、通り道がふさがります。 傘立て、靴、荷物。

杖を置く場所を決めておかないと、出かけるたびに探します。 探している間の姿勢が危ない。

壁に掛ける場所をつくってください。 床に立てかけると倒れます。

雨の日の滑り

タイルの玄関は、濡れるとよく滑ります。

滑り止めの敷物を敷く、外にも屋根のある部分をつくる。 濡れた足で上がらずに済みます。

傘をさして杖を持つのは、両手がふさがります。 雨の日は無理をしない、と決めておくことも手立てです。

荷物の受け取り

玄関まで出るのが大変になると、受け取りのたびに危ない場面が生まれます。

置き配、宅配ボックス。出なくて済む方法があります。

急いで出ようとして転ぶ。 この形が多くあります。急がなくてよい仕組みをつくってください。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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