外出を続けるための備え
外に出る回数が減ると、歩く力も、人と話す機会も、食べる量も減っていきます。用具は、外に出るための道具でもあります。何が外出をためらわせているのかを見つけて、そこに手を打ちます。
ためらう理由を分ける
疲れる、転ぶのが怖い、トイレが心配、段差が越えられない、荷物が持てない。理由によって手立てが違います。「外に出たくない」の中身を聞くところから始めてください。
本人が理由を言わないこともあります。以前は行っていた場所に行かなくなったなら、そこまでの道のどこかで困っているはずです。 一緒に歩いてみると分かります。
| ためらう理由 | 手立て |
|---|---|
| 途中で疲れる | いす付きの歩行車、休める場所を経路に入れる |
| 転ぶのが怖い | 歩行器、多点杖、同行 |
| トイレが心配 | 経路のトイレを調べる、排泄予測支援機器 |
| 段差が越えられない | スロープ、経路を変える |
| 荷物が持てない | 歩行車のかご、宅配 |
| 遠くて行けない | 車いす、送迎のあるサービス |
歩行車といすの組み合わせ
いすの付いた歩行車なら、疲れたときに腰かけて休めます。休める場所があると、歩ける距離が実際にのびます。 座るときは必ずブレーキをかけてください。
シルバーカーは体を支える道具ではありません。 荷物を載せて押すもので、体重を預けて転ぶ事故が報告されています。支えが要るなら歩行車を選んでください。
経路を決めておく
よく行く場所までの経路を、一度一緒に歩いて確かめておきます。段差、傾き、休める場所、トイレ。分かっていれば、当日ためらわずに出られます。
電動車いすを使う場合は、この確認がとくに大事です。踏切、側溝、狭い歩道など、危険な場所を避ける経路を決めておいてください。
出かける先をつくる
用具がそろっても、行く先がなければ外出は増えません。市町村が行っている通いの場、体操教室、地域のサロンなどが、その受け皿になります。
地域包括支援センターで、近くにどんな場があるかを尋ねてみてください。 用具の相談と一緒に聞ける内容です。
出典
- 国立長寿医療研究センター 長い距離が歩けない 2026-08-22 確認
- 製品評価技術基盤機構(NITE) シルバーカー・歩行車、電動車いす、電動アシスト自転車の事故 2026-08-22 確認
- 内閣府 令和7年版高齢社会白書 第1章第2節 健康・福祉 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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