排泄予測支援機器という選択肢
トイレに間に合わないことが増えると、外出が減り、家のなかでも動かなくなります。排泄予測支援機器は、膀胱にたまった尿の量を体の外から測って、トイレに行く頃合いを知らせる機器です。おむつを外す方向へ働く道具として、比較的新しく対象に加わりました。
超音波で膀胱の状態を見る
下腹部にセンサーを当てておき、超音波で膀胱にたまった尿の量を測ります。一定の量に達すると、手元の端末やスマートフォンに知らせが届きます。
尿意を感じにくくなった人や、感じてからでは間に合わない人に向いています。 逆に、尿意ははっきりあるがトイレまで歩けないという人には、この機器ではなくポータブルトイレや手すりのほうが役に立ちます。
向いている人の条件
介護保険の対象になるには、機器を使うことで排泄の機会を逃すことが減り、トイレで排泄できるようになる見込みがあることが必要です。
医師、看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネジャーなどの判断が求められます。 排泄の記録を取って、いつ、どのくらい出ているかを把握したうえで検討するのが実際の進め方です。
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 尿意を感じにくい | 尿意ははっきりある |
| 間に合わないことが増えた | トイレまで歩けないことが問題 |
| トイレで排泄したい気持ちがある | 知らせに反応できない |
| 介助する人が知らせを受け取れる | 一人で暮らしていて助けを呼べない |
使い始めてからの調整
知らせる量の設定は、人によって変えます。最初は早めに知らせる設定にして、実際に排泄した量と照らし合わせながら合わせていきます。
センサーの当て方でも数値が変わります。体格や姿勢によってずれることがあるので、最初のうちは記録を取って、知らせと実際のずれを見てください。
費用
特定福祉用具販売の対象で、年間10万円の枠から出ます。要介護度の制限はありませんが、必要性の説明が求められます。
本体のほかに、肌に貼るシートなどの消耗品が要る商品があります。続けて使うと消耗品の費用がかかり続けるので、月にいくらになるかを買う前に確かめてください。
出典
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 尿もれの治療や対処について 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
関連する記事
- 排泄の困りごとから考える間に合わない、立てない、後始末が大変といった排泄の困りごとを分けて、それぞれの手立てを説明します。
- 腰掛便座の選び方、ポータブルトイレと補高便座腰掛便座に含まれる4つの型の違い、ポータブルトイレの置き場所と後始末、補高便座で立ち上がりが変わる理由を説明します。
- トイレを使いやすくするトイレでの立ち座り、間に合わない、狭くて介助できないといった困りごとに、用具と住宅改修をどう組み合わせるかを説明します。
- 車いすのレンタル、種類と体に合わせる要点自走用・介助用・電動の違い、座幅や奥行きの合わせ方、1割負担の月額の目安、要介護度の条件を説明します。
- 車いす付属品のレンタル、クッションと姿勢車いすクッションの種類と選び方、テーブルや電動補助装置など付属品の役割、単独では借りられない決まりを説明します。
- 介護ベッドのレンタル、モーターの数と高さで選ぶ特殊寝台の2モーターと3モーターの違い、幅と高さの選び方、月額の目安、挟み込み事故の防ぎ方を説明します。
食事のことをもっと詳しく
高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。
地域から事業所を探す
福祉用具を借りるには、指定を受けた事業所と契約します。 お住まいの地域から探せます。
都道府県の一覧へ