排泄予測支援機器という選択肢

品目ごとの解説 / 2026-08-22 公開 / 約1,500字

トイレに間に合わないことが増えると、外出が減り、家のなかでも動かなくなります。排泄予測支援機器は、膀胱にたまった尿の量を体の外から測って、トイレに行く頃合いを知らせる機器です。おむつを外す方向へ働く道具として、比較的新しく対象に加わりました。

超音波で膀胱の状態を見る

下腹部にセンサーを当てておき、超音波で膀胱にたまった尿の量を測ります。一定の量に達すると、手元の端末やスマートフォンに知らせが届きます。

尿意を感じにくくなった人や、感じてからでは間に合わない人に向いています。 逆に、尿意ははっきりあるがトイレまで歩けないという人には、この機器ではなくポータブルトイレや手すりのほうが役に立ちます。

向いている人の条件

介護保険の対象になるには、機器を使うことで排泄の機会を逃すことが減り、トイレで排泄できるようになる見込みがあることが必要です。

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネジャーなどの判断が求められます。 排泄の記録を取って、いつ、どのくらい出ているかを把握したうえで検討するのが実際の進め方です。

向いている向いていない
尿意を感じにくい尿意ははっきりある
間に合わないことが増えたトイレまで歩けないことが問題
トイレで排泄したい気持ちがある知らせに反応できない
介助する人が知らせを受け取れる一人で暮らしていて助けを呼べない

使い始めてからの調整

知らせる量の設定は、人によって変えます。最初は早めに知らせる設定にして、実際に排泄した量と照らし合わせながら合わせていきます。

センサーの当て方でも数値が変わります。体格や姿勢によってずれることがあるので、最初のうちは記録を取って、知らせと実際のずれを見てください。

費用

特定福祉用具販売の対象で、年間10万円の枠から出ます。要介護度の制限はありませんが、必要性の説明が求められます。

本体のほかに、肌に貼るシートなどの消耗品が要る商品があります。続けて使うと消耗品の費用がかかり続けるので、月にいくらになるかを買う前に確かめてください。

排泄の悩みは相談しにくいものですが、道具で変えられる部分があります。ケアマネジャーか訪問看護師に、記録を見せながら話してみてください。

数字をどう使うか

機器が示すのは、膀胱にどれくらい溜まっているかの目安です。行くべき時刻を教えてくれるわけではありません。

数日使うと、その人の溜まり方の癖が見えてきます。声をかける時間帯は、そこから決めます。

機器に合わせるのではなく、機器から分かったことで暮らしを組み直す。 順序を逆にすると続きません。

向かない場面

体格や姿勢によって、測りにくい人がいます。 装着する位置が安定しないと、数字が揺れます。

尿意そのものが感じられない状態、声をかけても動けない状態では、分かっても行けません。

試してから決めてください。 合うかどうかは、使ってみないと分かりません。

おむつをやめるための道具ではない

使えばおむつが外れる、という期待で入れると、うまくいきません。間に合う回数を増やすための道具です。

それでも、間に合った回数が増えることには意味があります。 本人の気持ちが変わります。

併用が前提です。 夜だけおむつ、昼はトイレ、という組み立てが現実的です。

記録が残ることの意味

溜まり方の記録は、医師や看護職に見せる材料になります。

尿の出方そのものに手立てがある場合があります。治療で軽くなることがあります。

道具でしのぐだけで終わらせない。 記録を持って、一度は診てもらってください。

この記事にかかわる品目

膀胱にたまった尿の量を体の外から見て、トイレに行く頃合いを知らせる機器です。

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出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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