車への乗り降りを楽にする

暮らしの場面から / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,300字

通院にも買い物にも車が要る地域では、乗り降りができるかどうかが外出の可否を決めます。座席への移乗と、車いすの積み込みは別の問題なので、分けて考えます。

座席への移乗

車いすから座席へ移るとき、いったん立って向きを変えるのが一般的です。立てない場合は、板を渡して滑らせる方法があります。

車のドアの開き方と、座席の高さが移りやすさを決めます。 スライドドアで、座席が車いすと近い高さの車は移りやすく、車高の高い車や低いスポーツタイプは難しくなります。

車いすの積み込み

介助用の車いすなら折りたたんで10キロ台ですが、毎回持ち上げるのは腰への負担が大きい作業です。軽量の車いすに替えるだけで、続けられるようになることがあります。

スロープを使って車内へ載せる方法もあります。荷室の高さと必要な長さを測ってから選んでください。

困っていること手立て
立って向きを変えられない回転する座席、滑らせる板
車いすが重い軽量の車いす、電動補助装置
車高が高い踏み台、手すり付きのグリップ
ひとりで介助しているリフト付きの車両、送迎サービス
車いすのまま乗りたい福祉車両

福祉車両という選択

座席が回転して外に出るもの、床が下がるもの、車いすのまま乗り込めるもの。福祉車両にはいくつかの型があります。介護保険の福祉用具ではありませんが、購入時の税の軽減や、市町村の助成がある場合があります。

レンタルできる福祉車両もあります。通院のときだけ借りるという使い方もできるので、購入の前に試す価値があります。

送迎のあるサービスを使う

通院が目的なら、介護タクシーや、通所サービスの送迎を使う道もあります。毎回の介助を家族が担わずに済むことは、続けるうえで大きな意味があります。

どの手立てが合うかは、通う頻度と距離で変わります。ケアマネジャーに、通院の実際を伝えて相談してください。

車内で車いすを固定しないまま走ると危険です。福祉車両では固定装置の使い方を必ず確かめてください。

車の高さで、難しさが変わる

座面が低い車は座るときに落ち込み、高い車は上がれません。

いちばん楽なのは、車いすの座面と車のシートが同じくらいの高さのときです。

買い替えの予定があるなら、ここを見て選んでください。 あとから変えられません。

介助する人の姿勢

車の乗せ降ろしは、狭い場所で、前かがみで持ち上げる動きになります。腰を痛める形です。

ドアを大きく開ける、足の位置を先に決める。それだけで負担が変わります。

滑らせる板を使えば、持ち上げずに済みます。 一度、使い方を教わってください。

シートベルトと座り直し

乗せたあと、深く座り直さないと姿勢が崩れます。 長く乗るほど傾いていきます。

シートベルトが体に食い込む場合は、当てるものを挟んで逃がします。

首が支えられているかを見てください。 眠ってしまったときに、頭が落ちます。

長く乗るときの備え

一時間を超えるなら、途中で降りて休む場所を決めておいてください。

同じ姿勢が続くと、むくみと痛みが出ます。 足を動かすだけでも違います。

トイレの場所も、経路の上で先に調べる。 途中で困ると、次から出かけなくなります。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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