試してから決める、デモ機の借り方

選び方と使い方 / 2026-08-22 公開 / 約1,500字

カタログを見て決めた用具が、実際に置いてみると違ったということはよくあります。数日試せば、その多くは避けられます。とくに買う品目は、やり直しがきかないぶん試す価値があります。

デモ機は制度ではなく、事業所の取り組み

数日貸して試してもらう仕組みは、介護保険の制度として決まっているものではありません。事業所が自分の判断で行っているサービスです。

だから、扱いは事業所によってまったく違います。 無料で1週間貸すところもあれば、在庫のあるものだけ数日というところもあります。まず「試せますか」と尋ねるところから始めてください。

試す価値が高いのは、買う品目と大きな品目

入浴用いす、ポータブルトイレ、バスボードのような買う品目は、合わなくてもやり直せません。実際に浴室に置いて、湯を張って、使ってみるところまで試したいものです。

介護ベッドや移動用リフトのような大きな品目も、置いてみて初めてわかることがあります。部屋のなかでの動線が変わり、家具を動かす必要が出てくることは珍しくありません。

試すときに見るところ

1回使えるかどうかではなく、毎日続けられるかどうかを見ます。朝と夜では体の動きが違いますし、疲れているときには同じ道具でも扱いにくくなります。できれば、いちばん条件の悪い時間帯に試してください。

見るのは本人が使えるかどうかだけではありません。介助する人が扱えるか、置いたときに動線をふさがないか、片づけられるか。使う人と置く場所の両方を見てください。

見るところ確かめかた
続けられるか朝と夜の両方で使ってみる
介助する人の負担実際に介助してみて腰の感じを見る
音夜間に気になるかを確かめる
場所置いたまま生活してみる
手入れ一度洗ってみる、片付けてみる

合わなかったときに言いやすくしておく

試したうえで「合いませんでした」と伝えるのは、まったく問題のないことです。相談員にとっても、合わない理由がわかることは次の提案の材料になります。

何が合わなかったのかを具体的に伝えてください。「高さが低い」「音が気になる」「置く場所が狭くなる」といった一言が、次の候補を絞ります。

福祉用具を扱う展示場を持つ事業所や、市町村の福祉センターで実物を見られることがあります。地域包括支援センターで尋ねてみてください。

試す期間の目安

数日から一週間ほど貸してもらえることがあります。一日では分かりません。

朝と夜、体調の良い日と悪い日。違う条件で使ってみて、はじめて分かることがあります。

期間と費用の扱いを、借りる前に確かめてください。 無料の場合もあれば、費用がかかる場合もあります。

家族が使う場面も試す

本人が使う場面だけでなく、介助する人が扱う場面も試してください。

持ち上げる、折りたたむ、掃除する。ここで無理があると、続きません。

夜に使うものは、夜に試してください。 昼だけ試して決めると、暗い中での扱いにくさに気づけません。

試したまま契約に流れない

試しただけで、そのまま契約になっていることがあります。 どこからが契約かを確かめてください。

合わなかったときに断りやすいよう、「試すだけ」と最初に言葉にしておくのが確実です。

断っても構いません。 試して合わないと分かったこと自体が、意味のある結果です。

試せないときの代わり

在庫がない、扱いがない。試せないこともあります。

介護の相談窓口や社会福祉協議会が、展示や貸し出しを行っている地域があります。

このサイトの市区町村ページから、地域の福祉用具の事業所をたどれます。 何軒か当たると、試せるところが見つかることがあります。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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