消毒と保守点検はどうなっているか

選び方と使い方 / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,500字

借りた福祉用具は、前に誰かが使っていたものです。衛生面が気になるのは当然ですが、消毒と点検の手順は制度として決められています。何が行われているかを知っておくと、安心して使えます。

返却された用具は洗浄と消毒を経て次に回る

福祉用具貸与事業所には、回収した用具を保管する場所と、消毒する場所を分けて設けることが求められています。汚れたものときれいなものが混ざらないようにする考え方です。

消毒は事業所が自ら行うか、専門の業者に委託します。 方法は品目によって違い、拭き取り、洗浄、蒸気、薬剤などが使い分けられます。どのように消毒しているかは尋ねれば教えてもらえます。

肌に直に触れるものは、そもそも借りない

入浴用いす、ポータブルトイレ、リフトのつり具などが買う品目になっているのは、この理由からです。使い回しに向かないものは、制度の側で最初から貸与の対象外にしてあります。

マットレスやクッションのカバーは、洗える素材のものが選ばれています。新しいカバーに替えてから届く事業所もあります。気になる場合は、搬入のときに確かめてください。

点検は定期的に行われる

事業所は、貸与している用具の点検を定期的に行います。モニタリングの訪問と合わせて行われることが多く、ねじの緩み、動作の不具合、消耗した部品を見ます。

点検の記録は事業所に残ります。いつ何を見たのかを尋ねれば答えてもらえます。 気になる音や動きがあれば、次の点検を待たずに連絡してください。

品目点検で見るところ
介護ベッドモーターの動作、柵の固定、すき間
車いすブレーキ、タイヤの空気、フレームの緩み
エアマットポンプの動作、空気漏れ、電源コード
歩行器・杖先ゴムのすり減り、高さの固定
リフト吊り上げの動作、非常停止、電池

日々できること

毎日の使用前に、目で見て触って確かめるだけで多くの不具合に気づけます。ぐらつき、異音、動きの重さ、ゴムの硬さ。いつもと違うと感じたら、それが点検の合図です。

拭き掃除は自分でできます。ベッドの柵、車いすのひじ掛け、手すりなど、手が触れる場所を拭いておくと衛生が保てます。ただし、アルコールで変色する素材があるので、拭き方は事業所に確かめてください。

感染症にかかったときは事業所に伝えてください。回収と消毒の手順が変わります。

消毒の方法を聞いてよい

借りる用具は使い回されています。どう洗い、どう消毒しているかを聞くのは、失礼な質問ではありません。

自社で行うところ、専門の業者に出すところがあります。説明できない事業所は、そこが弱いところです。

記録を見せてもらえるかを聞いてください。 断られる筋の話ではありません。

点検で見られているところ

ネジのゆるみ、ゴムのすり減り、動く部分の引っかかり。体重がかかる部分から順に見ます。

ベッドなら柵の隙間と、動かしたときの音。車いすならブレーキの効きと、車輪のがたつき。

気になるところがあれば、点検の前に伝えてください。 言われて見るほうが早く見つかります。

感染症のある人が使ったあと

感染症のある人が使った用具は、通常の消毒とは扱いが変わることがあります。

返すときに、そのことを事業所に伝えてください。 伝えないと、次に使う人に関わります。

訪問看護や医師の指示があるなら、それに従ってください。 家庭での扱い方も指示が出ます。

自分で洗ってよい部分

カバー、シート、手すりの握り。日々の汚れは、拭くだけで違います。

洗える部品と洗えない部品があります。濡らしてはいけない場所を、先に聞いておいてください。

電気で動く部分に水をかけない。 故障の原因でいちばん多いところです。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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