買った福祉用具の手入れと処分

品目ごとの解説 / 2026-08-22 公開 / 約1,500字

借りている用具は事業所が点検してくれますが、買ったものは自分で管理します。手入れを怠ると事故につながり、処分の段になって困ることもあります。買う前から、この先の面倒まで見込んでおいてください。

濡れる場所で使うものは、乾かすところまでが手入れ

シャワーチェアや浴槽用手すりは、湯垢と石けんかすが付きます。使ったあとに流して、水気を切っておくとぬめりが出ません。

ゴム脚は劣化します。 硬くなったり、ひび割れたりしたゴムは滑ります。浴室で使う用具のゴムは、月に一度は指で押して弾力を確かめてください。

傷んだときの見きわめ

ねじの緩み、フレームのぐらつき、樹脂のひび、布のほつれ。どれも、体重をかけたときに一気に壊れる前ぶれです。気づいた時点で使うのをやめてください。

見るところ交換を考える状態
ゴム脚硬い、割れている、すり減っている
ねじ締めても緩む
樹脂の部分白く筋が入っている、ひびがある
布・つり具ほつれ、擦り切れ、変色
金属の部分錆びて断面が薄くなっている

買ったものの修理は自己負担です。 メーカー保証の期間内であれば直してもらえることがあるので、買ったときの書類は保管しておいてください。

使わなくなったときの処分

ポータブルトイレやシャワーチェアは、多くの自治体で粗大ごみの扱いです。事前に申し込んで、指定の日に出します。自治体によっては受け付けないものもあるので、捨てる前に確かめてください。

排泄に使ったものは、洗って乾かしてから出します。まだ使えるからと人に譲るのは勧めません。 体格も体の状態も違う人が使うと合わないうえ、衛生の面でも問題が残ります。

介護が終わったあとの片付け

亡くなったあとや施設に移ったあと、家に残った用具を片付ける作業は、家族にとって重いものです。借りているものは連絡すれば引き取ってもらえますが、買ったものは残ります。

不用品の回収を頼む場合、費用と業者の見きわめが要ります。高齢者をねらう不当な請求の相談が寄せられているので、料金を先に書面で確かめてから頼んでください。

福祉用具貸与事業所が、買った用具の引き取りに応じてくれることがあります。まず借りている事業所に尋ねてみてください。

買った日を記録しておく

購入費の枠は年度ごとに数えます。いつ何を買ったかが分からないと、枠の残りも分かりません。

領収書と、申請の控え。この二つをまとめて一か所に置いてください。

同じ品目を買い直すときに、前回の日付が要ります。 探すところから始めると、それだけで数日かかります。

ゴムと布は、先に傷む

杖の先ゴム、いすの脚のゴム、つり具の布。体重がかかる部分から傷みます。

すり減ったゴムは滑ります。濡れた床では、そのまま転びます。

月に一度、触って確かめてください。 見た目より、手で押してみるほうが分かります。

譲る、貸すという扱い

買った用具を、知り合いに譲ってよいかを聞かれることがあります。

体に合わせて選んだ道具なので、別の人には合いません。 合わない道具は、危ない道具です。

衛生の問題もあります。 肌に触れるものは、譲らないのが原則です。

引き取ってもらえる場合

買った先の事業所が、処分を引き受けてくれることがあります。 費用がかかる場合もあります。

自治体の粗大ごみで出す方法もあります。大きさと重さで扱いが変わるので、市区町村の案内で確かめてください。

このサイトの市区町村ページから、地域の福祉用具の事業所をたどれます。 買った先が分からなくなっていても、近くの事業所に相談できます。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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