福祉用具の事故を防ぐ

選び方と使い方 / 2026-08-22 更新 / 約1,000字

福祉用具は体を預ける道具なので、使い方を誤ると重い事故につながります。報告されている事故は、品目ごとに同じ場面で繰り返し起きています。どこで起きているかを知っておけば、その場面だけ気をつければ済みます。

介護ベッドは、すき間と操作中に起きる

柵と柵のあいだ、柵とマットレスのあいだ、ヘッドボードと柵のあいだに首や手足が入り込む事故が毎年報告されています。体が細い人と、動きの読めない人で起きやすくなっています。

背上げや高さ調整の操作中にも事故が起きています。動いている途中に体や布団が挟まる、そばの物を巻き込む、といった形です。操作しているあいだはそばを離れないでください。

電動車いすは、屋外の決まった場所で起きる

踏切内での立ち往生、用水路や側溝への転落、段差での転倒が繰り返し起きています。死亡につながる割合が高い品目です。

慣れてきた頃に起きる事故が多いことも知られています。使い始めに気をつけていたことが、数か月経つと崩れます。家族が定期的に一緒に外出して、走り方を見ておいてください。

車いすと歩行器は、移るときと止まるときに起きる

車いすでは、ブレーキをかけずに立ち上がろうとして車いすが動き、転倒する事故が多くあります。フットサポートに足を乗せたまま立とうとして前へ倒れる事故も起きています。

歩行車では、下り坂で前へ逃げていく、寄りかかったまま体重をかけて倒れる、といった事故があります。シルバーカーに体重を預けて転ぶ事故も報告されています。 シルバーカーは体を支える道具ではありません。

品目起きやすい場面防ぎ方
介護ベッドすき間、操作中カバーで埋める、操作中は離れない
電動車いす踏切、側溝、段差経路を決めておく、同行して確かめる
いす移乗のときブレーキ、足を下ろす
歩行車下り坂、寄りかかりブレーキの使い方を覚える
入浴用いす濡れた床ゴム脚の点検、すのこ
スロープ雨天、脱輪滑り止め、車輪幅の確認

事故やヒヤリハットが起きたら伝える

実際に事故が起きたときも、危なかっただけのときも、事業所に伝えてください。用具の不具合が原因なら、同じ商品を使っている他の人にも関わります。

重大な製品事故は、メーカーから国へ報告する仕組みがあります。テクノエイド協会は福祉用具のヒヤリハット情報を集めて公開しており、寄せられた情報がそのまま次の改善につながっています。

けがをしたときは、まず医療機関へ。そのうえで事業所とケアマネジャーに連絡してください。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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