体に合わせるということ、寸法をどう測るか

選び方と使い方 / 2026-08-22 更新 / 約1,000字

福祉用具でいちばん多い失敗は、寸法が合っていないことです。数センチの違いで、立てるはずの人が立てなくなり、痛くないはずのところが痛くなります。合わせるのは相談員の仕事ですが、どこを見ているかを知っていると、違和感を言葉にできます。

立ち上がる高さは、足の裏で決まる

ベッドでも、いすでも、便座でも、立ち上がりやすい高さの目安は同じです。腰かけたときに足の裏が床にしっかりつき、膝がおおむね直角か、それより少し伸びている状態です。

高すぎると足が浮いて踏ん張れず、低すぎると膝と腰に力が集中します。 どちらも立ち上がれない原因になりますが、症状の出方が違うので、どちらに寄っているかを見てもらってください。

介護ベッドシャワーチェアは高さを変えられます。借りた日の設定のまま何年も使っている家は珍しくありません。 体が変われば合う高さも変わるので、モニタリングのときに一度確かめてもらってください。

座る幅と奥行きは、体に触れない余裕で決まる

車いすの座幅は、お尻の左右の幅に2センチから3センチ足したくらい。広いと体が横に流れ、狭いと太ももが当たります。

奥行きは、膝の裏に指が2、3本入る余裕を残します。深すぎると膝の裏の血管を圧迫し、浅すぎると太ももが支えられず前へずり落ちます。

合っていないときに出ること疑うところ
お尻の同じところが痛いクッション、座面の硬さ
体が横に傾く座幅が広すぎる
前へずり落ちる座面の奥行き、傾き
膝の裏がしびれる奥行きが深すぎる
立ち上がれない座面が低すぎる、足が届いていない
肩がこる杖や歩行器が高すぎる

握る高さは、腕を下ろした手首

杖も歩行器手すりも、握る位置の目安はまっすぐ立って腕を下ろしたときの手首の高さです。ここから、肘が少し曲がる程度になります。

高すぎると肩が上がって疲れ、低すぎると前かがみになって重心が前へ出ます。前かがみは転倒の姿勢そのものなので、低すぎるほうが危険です。

合わないと感じたら、その場で言う

搬入の日にその場で調整できることは多くあります。数センチの上下、角度、向き。使ってみて違和感があるなら、遠慮せず言ってください。

後日でも構いません。借りているものは調整も交換もできます。我慢して使い続けることに、制度上の理由はまったくありません。

体重が減った、むくみが出た、手術をした。こうした変化のあとは、寸法を見直す機会です。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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