借りたあとのモニタリングで何を確かめるか

福祉用具のきほん / 2026-08-22 更新 / 約1,200字

福祉用具を借りると、事業所の相談員が定期的に様子を見に来ます。点検のようで、実は用具を替えるかどうかを決める場です。ここで何も言わないと、合わなくなった用具をそのまま使い続けることになります。

少なくとも半年に1回、記録を残して行う

福祉用具貸与事業所は、貸与計画書に書いた目標が達成できているかを確かめるため、定期的に利用者を訪ねることになっています。頻度は少なくとも半年に1回とされ、記録を残してケアマネジャーに伝えます。

実際には、届けた直後に1回、その後は数か月おきに訪ねる事業所が多くあります。体の状態が動いている時期には、短い間隔で来てもらったほうがよいので、必要なら回数を増やすよう頼めます。

確かめるのは、用具ではなく暮らしのほう

相談員が見るのは、用具が壊れていないかだけではなく、その用具で暮らしがどう変わったかです。目標に「朝ひとりで起き上がれるようになる」と書いてあれば、実際に起き上がれているかを聞き、できていなければ理由を探します。

同時に、安全面も確かめます。ベッドの柵と柵のすき間に体が入り込む危険がないか、車いすのブレーキが効いているか、スロープが滑らないか。事故の多くは、こうした小さな不具合が積み重なって起きます。

介護ベッドの柵やすき間に体が挟まれる事故は毎年報告されています。すき間の広さが気になったら、その場で伝えてください。

伝えたほうがよいこと

「使っていない」と正直に言うのが、いちばん役に立ちます。借りたものの結局使わなくなった用具は、返せば費用が減りますし、なぜ使わなかったのかを話せば別の手立てが見つかります。

介助している家族の負担も伝えてください。「移すときに腰が痛い」「夜に何度も起こされる」といったことは、リフトやセンサーを検討する材料になります。用具は本人のためのものですが、介助が続けられるかどうかは在宅の暮らしを左右します。

体の変化も忘れずに。「最近つかまらないと立てなくなった」「歩ける距離が短くなった」といった話は、用具を替える理由そのものです。

結果は次の判断につながる

モニタリングの記録はケアマネジャーに渡り、ケアプラン見直しに使われます。用具を替える、減らす、増やすといった判断はここから始まります。

目標が達成できていれば、用具を返す相談になることもあります。歩けるようになったのに車いすを借り続けるのは、費用の面でも体の面でも損です。 減らす方向の相談も、遠慮なく持ちかけてください。

訪問の日に家族が立ち会えないときは。

本人だけでも行えますが、介助の場面を見てもらいたいなら日にちを合わせたほうが得るものが多くなります。事前に相談すれば土曜日や夕方に調整してもらえることもあります。

モニタリングの費用は別にかかりますか。

かかりません。月々の貸与料に含まれています。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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