退院して家に帰るとき

暮らしの場面から / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,400字

退院の日は、たいてい急に決まります。家に帰った日にベッドがない、段差が越えられない、という事態を避けるには、入院しているあいだから動き始める必要があります。

入院中に始める

退院の見通しが立った時点で、病院の医療ソーシャルワーカーか退院支援看護師に相談してください。介護保険の認定を受けていなければ、入院中に申請できます。

認定調査は病院でも受けられます。 ただし病院にいるあいだの様子だけで判断されるので、家での暮らしがどうだったかも伝えてください。

家の様子を病院に伝える

玄関の段差、寝室の場所、トイレまでの距離、階段の有無。これらを病院のスタッフに伝えると、退院までのリハビリの目標が具体的になります。

写真を撮って見せるのがいちばん早く伝わります。 玄関、寝室、トイレ、浴室、廊下を撮っておいてください。福祉用具専門相談員にも同じ写真が役に立ちます。

退院前カンファレンス

退院の前に、病院のスタッフ、ケアマネジャー、福祉用具専門相談員、家族が集まって話す場が設けられることがあります。ここで用具の手配を決めると、話が早く進みます。

家族が参加できるように日程を調整してもらってください。 実際に家で介助するのは家族なので、その場にいることに意味があります。

時期すること
退院の見通しが立ったら病院の相談員に伝える、認定を申請する
2週間前ケアマネジャーを決める、家の写真を撮る
1週間前福祉用具専門相談員が家を見る
数日前退院前カンファレンス、用具を搬入する
退院当日搬入済みの用具で迎える
退院後使い心地を確かめて調整する

間に合わないときの手立て

認定が下りていないなら、暫定のケアプランで保険を使うか、自費で借りるかを選びます。軽い認定が出たときに全額自己負担になる危険を避けたいなら、自費のほうが確実です。

在庫のある用具なら数日で届きます。特注や取り寄せが要るものは2週間ほどかかるので、まず届くもので始めて、あとから入れ替える段取りが取れます。

退院直後は体の状態が動きます。1か月後に見直す前提で、いまの状態に合うものから始めてください。

退院日と、搬入の日をそろえる

ベッドが入っていない家に帰ると、その晩から困ります。

搬入には日数がかかります。退院日が決まった時点で、事業所へ連絡してください。

退院の当日に間に合わせるのは、たいてい無理です。 数日前に入れておくのが確実です。

薬と医療の道具も一緒に考える

福祉用具だけでなく、薬の管理、傷の手当て、たんの吸引。 家では誰がするのかを決めます。

訪問看護が入るなら、用具の置き方も看護師の動きに合わせます。 手が届く位置に要ります。

病院の看護師に、家でのやり方を教わってください。 見て覚えるほうが早い。

最初の一週間は無理をしない

入院中に体力は落ちています。帰った当日から、以前と同じようには動けません。

この時期に転ぶと、そのまま再入院になります。

用具を多めに入れておいて、慣れたら減らす。 この順序のほうが安全です。

再入院を防ぐ

帰ってすぐの再入院は、転倒、脱水、薬の飲み忘れから起きています。

水を飲む回数、薬を飲む時間。最初の数週間は、家族が見てください。

様子がおかしいと思ったら、早めに連絡する。 待つと入院になります。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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