脳卒中のあとの暮らし
脳卒中のあとは、退院してからも状態が動きます。半年ほどは回復が続くことが多く、その時期に合った用具を使い続けるには、こまめな見直しが要ります。
変わる前提で組む
退院した時点でできなかったことが、数か月後にできるようになることがあります。その都度、用具を軽いものに替えていける体制が要ります。
福祉用具貸与なら入れ替えが利きます。買ってしまうと、回復したあとも合わないものが手元に残ります。この時期はとくに借りる意味が大きい場面です。
40歳から64歳でも使える
脳血管疾患は、介護保険の16の特定疾病に含まれます。64歳以下でも、要介護認定を受ければ福祉用具貸与を使えます。
働き盛りの年代で発症した場合、障害福祉サービスとの使い分けも出てきます。どちらが使えるかは市町村の窓口で整理してもらってください。
見えにくくなる後遺症
麻痺だけでなく、片側の空間が認識しにくくなる、言葉が出にくくなる、注意が続かないといった後遺症があります。これらは見た目に分かりません。
左側が見えにくい人には、左側に用具を置いても気づかれません。 リハビリの担当に、どんな後遺症があるかを聞いて、用具の置き方に反映させてください。
| 後遺症 | 用具を考えるときの注意 |
|---|---|
| 片側の麻痺 | 健側から操作できる配置にする |
| 片側が認識しにくい | 認識できる側に置く |
| 言葉が出にくい | 使い方を絵や実演で伝える |
| 注意が続かない | 手順の少ない用具を選ぶ |
| 飲み込みにくい | 食事の姿勢を保てる背上げ |
リハビリを続ける場をつくる
退院後も、訪問リハビリや通所リハビリを続けられます。用具の使い方を、リハビリの担当と福祉用具専門相談員の両方で見てもらうと精度が上がります。
ケアプランを組むときに、この連携を頼んでください。 それぞれが別々に関わるより、話が早く進みます。
再発の兆しがあれば、すぐ医療にかかってください。用具の相談より優先されます。
出典
- 厚生労働省 特定疾病の選定基準の考え方 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 長い距離が歩けない 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
関連する記事
- 片麻痺があるときの用具選び体の片側が動きにくいときの、用具の置き方、操作する側の考え方、移乗の組み立てを説明します。
- 退院して家に帰るとき退院の日までに福祉用具をそろえる段取り、病院の相談員との連携、間に合わないときの手立てを説明します。
- 借りたあとのモニタリングで何を確かめるか福祉用具貸与のモニタリングの回数、確かめる内容、伝えたほうがよいことを説明します。用具を替えるきっかけになる場面です。
- 膝が痛むとき膝の痛みで立ち座りや階段が難しくなったときに、負担を減らす用具と暮らしの工夫を説明します。
- 腰が痛むとき腰痛で起き上がりや前かがみが難しくなったときに、負担を減らす用具と介助する側の備えを説明します。
- 筋力が落ちてきたと感じたら加齢や病気で筋力が落ちてきたときに、動く力を保つための用具の使い方と、使いすぎの落とし穴を説明します。
食事のことをもっと詳しく
高齢者の食事だけを扱う姉妹サイト「配食のふれ愛 太子店」の記事です。 どちらも株式会社京谷商会が運営しています。
地域から事業所を探す
福祉用具を借りるには、指定を受けた事業所と契約します。 お住まいの地域から探せます。
都道府県の一覧へ