脳卒中のあとの暮らし

体の状態から考える / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,300字

脳卒中のあとは、退院してからも状態が動きます。半年ほどは回復が続くことが多く、その時期に合った用具を使い続けるには、こまめな見直しが要ります。

変わる前提で組む

退院した時点でできなかったことが、数か月後にできるようになることがあります。その都度、用具を軽いものに替えていける体制が要ります。

福祉用具貸与なら入れ替えが利きます。買ってしまうと、回復したあとも合わないものが手元に残ります。この時期はとくに借りる意味が大きい場面です。

40歳から64歳でも使える

脳血管疾患は、介護保険の16の特定疾病に含まれます。64歳以下でも、要介護認定を受ければ福祉用具貸与を使えます。

働き盛りの年代で発症した場合、障害福祉サービスとの使い分けも出てきます。どちらが使えるかは市町村の窓口で整理してもらってください。

見えにくくなる後遺症

麻痺だけでなく、片側の空間が認識しにくくなる、言葉が出にくくなる、注意が続かないといった後遺症があります。これらは見た目に分かりません。

左側が見えにくい人には、左側に用具を置いても気づかれません。 リハビリの担当に、どんな後遺症があるかを聞いて、用具の置き方に反映させてください。

後遺症用具を考えるときの注意
片側の麻痺健側から操作できる配置にする
片側が認識しにくい認識できる側に置く
言葉が出にくい使い方を絵や実演で伝える
注意が続かない手順の少ない用具を選ぶ
飲み込みにくい食事の姿勢を保てる背上げ

リハビリを続ける場をつくる

退院後も、訪問リハビリや通所リハビリを続けられます。用具の使い方を、リハビリの担当と福祉用具専門相談員の両方で見てもらうと精度が上がります。

ケアプランを組むときに、この連携を頼んでください。 それぞれが別々に関わるより、話が早く進みます。

再発の兆しがあれば、すぐ医療にかかってください。用具の相談より優先されます。

血圧と再発

一度起こした人は、再び起こす見込みが高くなります。

薬を続けること、血圧を測ること。ここが暮らしの土台になります。

自分の判断で薬をやめないでください。 調子が良くなったときが、いちばん危ない。

言葉が出にくいとき

話せない、言葉が出てこない。考える力が落ちているとは限りません。

子ども扱いされることが、本人にはいちばんこたえます。 分かっているのに伝えられない状態です。

言語聴覚士という職種がいます。 訪問でリハビリを受けられる場合があります。

飲み込みの力

むせる、時間がかかる、口に残る。肺炎につながります。

食事の形、姿勢、一口の量。変えられる部分があります。

食べる姿勢を保つために、いすやベッドの角度が関わります。 用具の話と地続きです。

家族の関わり方

手を出しすぎると、できることまで失われます。 見ているのはつらい時間ですが、待つ必要があります。

何がどこまでできるのかを、リハビリの職種に確かめてください。 家族の見立てはずれます。

性格が変わったように見えることがあります。 病気による変化のことがあります。抱え込まずに相談してください。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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