筋力が落ちてきたと感じたら
ペットボトルの蓋が開かない、椅子から立つのに手をつく、歩く速さが落ちた。こうした変化は少しずつ進みます。用具は、動く力を奪わずに支えるという難しい役目を担います。
落ちる速さは思ったより早い
入院して2週間寝ていただけで、歩けなくなる人がいます。使わない筋肉は数日単位で落ちていきます。 年齢のせいだけではありません。
一度落ちた筋力を戻すには、落ちるのにかかった時間の何倍もかかります。だからこそ、落とさないことに意味があります。
用具は動く量を増やすために使う
歩行器を使えば、歩ける距離がのびます。手すりがあれば、トイレに自分で行けます。支えがあることで動く量が増えるなら、それは筋力を保つ側に働きます。
逆に、車いすに座りっぱなしになれば、動く機会は減ります。同じ用具でも、使い方で結果が反対になります。 何のために使うのかを、その都度確かめてください。
| 変化 | 起きること | 手立て |
|---|---|---|
| 立ち上がりに手をつく | 転倒の危険が上がる | 座面の高いいす、手すり |
| 歩く速さが落ちた | 外出の機会が減る | 杖、歩行車、休める場所 |
| 握力が落ちた | 物を落とす、蓋が開かない | 自助具、軽い調理器具 |
| 疲れやすい | 活動が減り、さらに落ちる | いす付き歩行車、休憩を挟む |
| 体重が減ってきた | 筋肉が落ちている合図 | 食事の見直し、医療への相談 |
食べる量を落とさない
筋肉はたんぱく質からできています。食が細くなると、動いても筋肉がつきにくくなります。体重が半年で数キロ減っているなら、それは筋肉が落ちている合図です。
噛む力や飲み込む力が落ちていることもあります。歯科や医療に相談する道もあります。
通いの場を使う
市町村が行っている体操教室や通いの場は、この時期の人のためにあります。認定がなくても参加できるものが多くあります。
家でひとりで続けるより、行く場所があるほうが続きます。 地域包括支援センターで、近くにどんな場があるかを聞いてみてください。
転ぶことが増えたら、筋力だけでなくバランスや薬の影響も疑われます。医療に相談してください。
出典
- 国立長寿医療研究センター 長い距離が歩けない 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 介護予防 2026-08-22 確認
- 内閣府 令和7年版高齢社会白書 第1章第2節 健康・福祉 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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