大腿骨を骨折したあと
大腿骨の付け根の骨折は、高齢者が寝たきりになる大きな原因です。手術をして退院したあと、どう暮らすかで回復の道筋が変わります。急ぐことと、急がないことがあります。
退院時と3か月後で必要なものが違う
退院直後は歩行器や車いすが要っても、リハビリが進めば杖で歩けるようになることがあります。この時期は状態が動くので、買わずに借りるほうが理にかなっています。
福祉用具貸与なら、状態に合わせて入れ替えられます。担当の相談員に、変わる前提であることを伝えておいてください。
反対側も折れやすい
一度折った人は、反対側も折る危険が高いことが知られています。再骨折を防ぐことが、退院後のいちばんの目標になります。
骨粗しょう症の治療、転倒を防ぐ環境、そして動く力を保つこと。この三つを同時に進める必要があります。 医療と用具の両方が要ります。
転ぶ場所を先につぶす
退院までに、家の危ないところを片づけておいてください。段差、敷居、電気の線、滑るマット、暗い廊下。元の家のままだと、また同じ場所で転びます。
転んだ場所がどこだったかを、本人か家族に確かめてください。そこがいちばん先に手を打つべき場所です。
怖さが動きを止める
また折るのが怖くて動かなくなる人がいます。動かなければ筋力が落ち、かえって転びやすくなります。
支えがあることで安心して動けるなら、用具は怖さを減らす道具になります。 どこまで動いてよいかは主治医とリハビリの担当に確かめてください。
骨粗しょう症の治療を受けているかを確かめてください。用具だけでは再骨折は防げません。
出典
- 国立長寿医療研究センター いつの間にか骨折、その原因は? 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 転びやすくなる原因は? 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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