寝室を整える
1日のうち最も長くいる場所が寝室です。ここでの起き上がりと立ち上がりが楽になると、その先の動作すべてが変わります。逆に、ここでつまずくと1日が始まりません。
起き上がりと立ち上がりを分けて考える
寝た状態から上半身を起こすのが起き上がり、腰かけた状態から腰を上げるのが立ち上がりです。困っているのがどちらかで、必要な用具が変わります。
起き上がりには背上げ機能と、握るものが要ります。立ち上がりには適切な高さと、前方の支えが要ります。介護ベッドの2モーターは、この両方を1つでまかなえる組み合わせです。
布団かベッドか
床に敷いた布団は、立ち上がるときに床から一気に体を持ち上げる動作になります。膝と腰への負担が大きく、介助する人も深くかがむことになります。
長く布団で寝てきた人ほど、ベッドへの切り替えに抵抗があります。 超低床タイプなら床に近い高さから始められるので、抵抗が和らぐことがあります。転落が心配な場合にも向きます。
夜間の移動を短くする
夜のトイレへの往復は、転倒がいちばん多く起きる場面です。寝室をトイレに近い部屋に移す、経路に足元灯を置く、廊下に手すりを足す、といった手立てを重ねます。
距離が長いなら、ポータブルトイレを寝室に置く選択肢もあります。夜だけ使い、日中はトイレまで歩くという使い分けが実際にはよく取られています。
| 困っていること | 手立て |
|---|---|
| 起き上がれない | 背上げ機能、介助バー |
| 立ち上がれない | ベッドの高さ調整、据置型手すり |
| 寝返りが打てない | 体位変換器、床ずれ防止用具 |
| 夜に転ぶ | 足元灯、廊下の手すり、ポータブルトイレ |
| ベッドから落ちる | サイドレール、超低床タイプ |
| 夜に起き出して気づかない | 離床センサー |
柵で囲みすぎない
転落が心配だからと両側を柵で囲うと、本人が自分で降りられなくなります。これは身体拘束にあたる場合があり、動く力を奪うことにもつながります。
片側を柵、もう片側を介助バーにする組み合わせがよく使われます。 降りる側を決めておけば、そちらから自分で降りられます。柵と柵のすき間に体が挟まる事故にも気をつけてください。
出典
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 消費者庁 介護ベッドと柵や手すりとの間に首などが挟まれる事故に注意 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 転びやすくなる原因は? 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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