外出を知らせる機器のレンタル

品目ごとの解説 / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,700字

認知症のある人が、家族の気づかないうちに外に出て戻れなくなることがあります。この品目は、離れたことを早く知るための機器です。閉じ込めるための道具ではなく、動いてよい暮らしを保ちながら見守るための道具です。

玄関で知らせるものと、ベッドで知らせるもの

玄関のドアの開閉を検知するもの、床のマットを踏んだことを検知するもの、赤外線で通過を検知するものがあります。いずれも、外に出ようとしたことを家族に知らせます。

ベッドから離れようとしたことを知らせる離床センサーも、この品目に含まれます。 夜間にひとりで起き上がって転ぶことを防ぐ目的で使われます。マットの下に敷くタイプ、ベッドの脚にかけるタイプなどがあります。

置く場所検知するもの主な目的
玄関ドアの開閉外に出たことを知る
廊下通過部屋を出たことを知る
ベッドの脇マットを踏む起き上がったことを知る
ベッド上体重の移動起きようとした段階で知る

知らせ方を暮らしに合わせる

音で知らせるもの、光で知らせるもの、別室の受信機に飛ばすもの、携帯電話に通知するものがあります。夜に鳴る音が大きすぎると本人が驚いて転ぶことがあるので、知らせ方も選ぶ材料です。

早く知らせすぎると、家族が休めなくなります。 ベッドの上で寝返りを打つたびに鳴るような設定では、続きません。どの段階で知りたいかを相談員に伝えて、感度を調整してもらってください。

GPSで居場所を知る機器

外に出たあとの居場所を知る機器も、この品目として扱われることがあります。靴に入れるもの、衣類に付けるもの、キーホルダー型のものがあります。

市町村が独自にGPS機器の貸し出しや購入費の助成を行っていることもあります。介護保険で借りるより負担が軽い場合があるので、地域包括支援センターで両方を比べてください。

費用と要介護度

1割負担でおよそ300円から1,000円が目安です。要介護2以上が原則で、要支援と要介護1の人は例外給付の手続きが要ります。

例外の条件は、意思の伝達や指示への反応、記憶や理解に一定の状態があり、屋外へ出ると戻れなくなるおそれがある場合とされています。認知症の診断があることそのものが条件ではありません。

見守りの機器は、本人の尊厳に関わります。何のために使うのかを本人にも説明し、家族のあいだで納得を作ってから始めてください。

知らせる相手を決めておく

鳴っても、誰も気づかなければ意味がありません。

同居している家族なら枕元、離れているなら携帯電話。どこに、誰に届くのかを決めてから機器を選びます。

夜に鳴ったとき、実際に起きられる人がいるか。 ここを詰めないまま入れると、鳴りっぱなしになります。

鳴りすぎる設定は、切られてしまう

感度を上げすぎると、寝返りのたびに鳴ります。 家族が眠れなくなり、やがて電源を切ります。

切られた機器は、無いのと同じです。 続けられる設定に落とすほうが、結果として守れます。

入れた直後は調整の時期です。 数日使ってみて、鳴り方を相談員に伝えてください。

本人に説明するかどうか

知らせずに置くと、見張られていると感じて外してしまうことがあります。

転んだときに気づけるようにするため、と伝えて置く家もあります。本人の受け取り方によるので、正解は一つではありません。

ケアマネジャーや医師と相談してください。 認知症の進み方によって、伝え方を変える必要があります。

電池と通信の確認

電池で動く機器は、切れたことに気づかないまま置かれていることがあります。

居場所を知らせる機器は、通信が届かない場所では働きません。 地下や建物の中では止まります。

月に一度は動くかどうかを試してください。 いざというときに動かない機器がいちばん危険です。

カメラで室内を見る機器は対象になりますか。

映像を見るためのカメラは、この品目には含まれません。市町村の独自事業や、介護保険外のサービスとして提供されていることがあります。

鳴っても家族が気づけません。

通知の方法を変えられます。振動で知らせる受信機や、携帯電話へ通知するものがあります。事業所に相談してください。

この記事にかかわる品目

玄関やベッドから離れたことを家族へ知らせ、外に出たまま戻れなくなることを防ぐ機器です。

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出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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