ひとり暮らしを続けるために
ひとり暮らしでは、介助してくれる人がそばにいません。転んだあと誰も気づかない、という事態をどう避けるかが要点になります。用具の選び方も、介助者がいる前提とは変わります。
ひとりで使える用具を選ぶ
介助者がいる前提の用具は、ひとりでは使えません。電動で起き上がるベッド、自分で操作できる手すり、ひとりでブレーキをかけられる歩行車。「自分ひとりで扱えるか」が選ぶときの第一の条件になります。
福祉用具専門相談員に伝えるときは、この点を最初に言ってください。同じ品目でも、勧められる機種が変わります。
転んだあとに気づかれる仕組み
ひとり暮らしでいちばん怖いのは、転んで動けなくなり、誰にも気づかれないまま時間が経つことです。市町村の緊急通報装置は、この事態に備えるための仕組みです。
押しボタンを首から下げる型、一定時間動きがないと通報される型などがあります。多くの市町村が費用を助成しているので、地域包括支援センターで尋ねてください。
| 備え | 中身 |
|---|---|
| 緊急通報装置 | ボタンや無動作の検知で通報 |
| 見守りセンサー | 生活の動きが止まったら知らせる |
| 定期の訪問 | ヘルパー、配食、民生委員 |
| 電話の安否確認 | 毎日決まった時刻の電話 |
| 近所への声かけ | 合鍵を預ける、様子を見てもらう |
訪問がある日をつくる
機器だけに頼らず、人が来る日を週に何日か置くのが確実です。訪問介護、通所、配食。配食は食事のためだけでなく、毎日誰かが玄関先まで来る仕組みでもあります。
複数のサービスを別の曜日に入れると、間があかずに済みます。ケアプランを組むときに、この観点も伝えてください。
家の中を単純にする
ものが多いと、つまずく機会が増えます。ひとりで暮らすなら、動線の上に何も置かない状態を保つほうが安全です。
寝る場所とトイレを近づける、夜の照明を足元に置く。介助者がいないぶん、環境の側で危険を減らしておく意味が大きくなります。
出典
- 厚生労働省 地域包括ケアシステム 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 転びやすくなる原因は? 2026-08-22 確認
- 内閣府 令和7年版高齢社会白書 第1章第2節 健康・福祉 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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