災害に備えて用具をどうするか

暮らしの場面から / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,300字

電動ベッドも、体圧を分散させるエアマットも、電気で動いています。停電がどれくらい続くと何が困るのかを、あらかじめ知っておくことが備えになります。

停電で何が止まるか

電動の特殊寝台は、停電すると高さも背上げも動かせなくなります。多くの機種には手動で背上げを戻すハンドルが付いています。 どこにあるか、使い方はどうかを、いま確かめておいてください。

エアマットは、ポンプが止まると空気が抜けていきます。停電時に空気を保つ機能が付いた機種もあるので、担当の相談員に確認してください。

用具停電時
電動特殊寝台手動ハンドルで背上げを戻せる機種が多い
エアマット空気が抜ける。保持機能の有無を確認
電動車いすバッテリーの残量まで動く
移動用リフト手動で下ろす操作を確認しておく
自動排泄処理装置止まる。代わりの手立てを用意
認知症の見守り機器止まる。通信も切れる

避難のときに持ち出すもの

車いすや歩行器を避難所に持ち込めるかは、経路と避難所の状況によります。杖や簡単な歩行補助具だけでも持ち出せるようにしておくと、避難先で動けます。

常用している薬、お薬手帳、介護保険被保険者証。用具と一緒に置き場所を決めておいてください。

避難行動要支援者名簿

市町村は、自力での避難が難しい人の名簿をつくっています。登録しておくと、災害のときに地域の支援者に情報が渡ります。

登録は市町村の窓口か、地域包括支援センターで受け付けています。用具を使っていることも伝えておくと、避難所での配慮につながります。

福祉避難所を調べておく

介護が必要な人のための福祉避難所が指定されている市町村があります。どこにあるか、どう行くかを事前に調べておいてください。

一般の避難所では、ベッドがなく床に寝ることになる場合があります。 起き上がれない人にとっては、行き先の選び方が命に関わります。

停電が長引く見込みなら、事業所や市町村に連絡してください。代替の手立てを相談できます。

水と食べ物の備え

高齢の人は、普通の非常食が食べにくいことがあります。硬い、口の中で貼りつく。

やわらかいもの、とろみを付けられるものを混ぜて備えてください。

薬も一緒に。 数日分を、持ち出す袋に入れておいてください。

排泄の備え

水が止まると、トイレが使えなくなります。 ここがいちばん困ります。

携帯用の袋、紙の下着。数日分を用意しておいてください。

ポータブルトイレがあるなら、袋を替えて使えます。 使い方を、家族も知っておいてください。

連絡の手段

停電すると、固定電話も使えなくなる型があります。

携帯を充電する道具を、用具のそばに置いておいてください。

家族の番号を紙に書いて貼っておく。 携帯が使えないときに、これしかありません。

近所に知っておいてもらう

災害のときに動けるのは、まず近くにいる人です。

この家に助けが要る人がいる、と知られていることが備えになります。

自治会や民生委員にも伝えておいてください。 名簿に載せるかどうかは、市区町村に確かめてください。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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