手すりのレンタル、工事のいらない手すり
手すりは、福祉用具のなかでいちばん手軽に始められて、いちばん効果が見えやすい道具です。工事がいらないので、今日困っていることに数日で手が届きます。置く場所さえ合っていれば、立ち上がりも歩行も見違えて楽になります。
工事をしないことが条件
介護保険の福祉用具貸与で扱う手すりは、取り付けに工事を伴わないものです。壁にねじで留めるものは住宅改修という別の制度になります。
要介護度の制限がないので、要支援1の人でも借りられます。 転ぶ前に備える道具として、いちばん最初に検討される品目です。
据置型、突っ張り型、ベッドサイド型
据置型は、重い台座を床に置いて自立させるものです。ベッドの横、玄関の上がりかまち、トイレの前など、握るところが欲しい場所に置きます。
突っ張り型は、床と天井のあいだで突っ張らせて固定します。細い柱状なので場所を取らず、玄関や廊下の途中に立てられます。天井の造りによっては使えないことがあるので、下地を確かめてもらってください。
| 種類 | 置ける場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 据置型 | 床が平らならどこでも | 台座が場所を取る、つまずかない配置に |
| 突っ張り型 | 天井と床がしっかりしている場所 | 天井の下地の確認が要る |
| ベッドサイド型 | ベッドの脇 | マットレスの高さと合わせる |
| 玄関用 | 上がりかまち | 段差の高さに合った形を選ぶ |
置く場所は動作を見てから決める
手すりは「あると便利そうな場所」ではなく、「実際に不安定になる場所」に置きます。相談員に家のなかを一緒に歩いてもらい、どこでふらつくかを見てもらってください。
立ち上がるときに使う手すりは、体の前ではなく少し前方の横に置くと力が入ります。歩くときに使う手すりは、進む方向に沿って握り替えられる位置に置きます。同じ手すりでも、数センチずらすだけで使いやすさが変わります。
費用と、工事に切り替える目安
1割負担でおよそ200円から500円が目安です。複数の場所に置く場合は、その数だけ加算されます。
据置型は場所を取るので、狭いトイレや廊下では通行の邪魔になることがあります。同じ場所を1か月ほど使ってみて、この位置でよいと確かめてから工事に切り替えるという順序が、失敗しない進め方です。
浴室にも置けますか。
浴室用の手すりは、多くが特定福祉用具販売の入浴補助用具として扱われます。浴槽の縁に取り付けるタイプがこれにあたります。脱衣所に置く手すりは貸与の対象です。
屋外にも置けますか。
玄関先の段差など、屋外に置ける商品があります。雨に濡れる場所では錆びにくい造りのものを選ぶことになるので、置く場所を相談員に伝えてください。
出典
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 国土交通省 バリアフリー 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 転びやすくなる原因は? 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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