床ずれができやすい体になったら

体の状態から考える / 2026-08-22 公開 / 約1,300字

床ずれは、できてからでは治すのに時間がかかり、痛みも伴います。自分で寝返りが打てなくなった時点が、手を打つ合図です。できる前に始めるほうが、あらゆる面で楽になります。

できる仕組み

同じところに体重がかかり続けると、そこの血の巡りが止まります。2時間ほどで組織が傷み始めるとされています。 骨が出ているところほど圧が集中します。

仰向けなら仙骨、かかと、後頭部。横向きなら腰の骨と肩。座っているならお尻の骨。自分で動ける人は無意識に姿勢を変えているので、床ずれになりません。

できやすくなる合図

自分で寝返りが打てない、栄養が足りていない、失禁で皮膚が湿っている、やせて骨が目立つ。この四つが揃うほど危険が高まります。

一つでも当てはまるなら、備えを始める時期です。できてから用具を入れるのでは遅く、治すのに何倍もの時間がかかります。

状態手立て
寝返りが打てない床ずれ防止用具、体位変換器
やせて骨が目立つ体圧分散のマットレス、栄養
皮膚が湿っている排泄の管理、こまめな交換
座る時間が長いクッション、姿勢を変える
赤みが消えない医療への相談、圧を完全に取る

毎日皮膚を見る

着替えやおむつ交換のときに、骨の出ているところを見てください。押しても赤みが消えないなら、それは初期の床ずれです。

この段階で圧を完全に取れば、多くは戻ります。皮膚が破れてからでは、治るのに数か月かかることがあります。

用具だけでは防げない

エアマットを使っていても、栄養が足りなければできます。座りっぱなしなら、ベッドの用具は効きません。姿勢を変えること、栄養、皮膚の清潔。この三つと組み合わせて初めて効きます。

できてしまったら、訪問看護と医療の出番です。用具の見直しも合わせて相談してください。

エアマットは沈み込むので、ベッド上で自分で動ける人には向かないことがあります。相談員に確かめてください。

栄養が足りているか

食べる量が落ちると、皮膚は弱くなり、治りも遅くなります。

マットレスを替えても、材料が足りなければ治りません。

体重が減っているなら、そこが先です。 管理栄養士に相談できます。

おむつの中の蒸れ

濡れて蒸れた皮膚は、こすれに弱くなります。

交換の間隔、当てるものの厚み、通気の良し悪し。 ここが関わります。

重ねて当てると、かえって蒸れます。 量ではなく、合わせ方です。

車いすでもできる

寝ている人だけの話ではありません。座り続ければ、お尻にできます。

車いす用のクッションは、圧を分けるためのものです。 座り心地だけの話ではありません。

長く座る人ほど、ここを見てください。 一日の中で、座り直す時間をつくります。

一度できたあとの管理

治ったあとの皮膚は、元より弱くなっています。 同じ場所に繰り返します。

治ったからと用具を戻すと、すぐに再発します。

続けるかどうかは、看護師と医師の判断で決めてください。 見た目だけでは分かりません。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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