スロープのレンタル、段差を越えるための板

品目ごとの解説 / 2026-08-22 公開 / 約1,600字

玄関の段差、掃き出し窓の敷居、車への乗り込み。車いすや歩行器で越えられない段差は、家のなかにも外にもあります。スロープは、その段差に傾斜をかけて通れるようにする道具です。選ぶときの要は長さで、短いスロープは危険です。

長さが足りないスロープは急な坂になる

スロープの傾きは、段差の高さと板の長さで決まります。同じ20センチの段差でも、1メートルの板をかければ急な坂、2.4メートルの板をかければ緩やかな坂になります。

車いすを介助者が押す場合でも、段差の高さの6倍以上の長さが目安です。 自分でこいで上る場合は、10倍から12倍が必要になります。20センチの段差を自走で越えるなら、2メートルから2.4メートルの板が要る計算です。

段差の高さ介助で押す場合自分でこぐ場合
5cmおよそ30cm以上およそ60cm以上
10cmおよそ60cm以上およそ1.2m以上
15cmおよそ90cm以上およそ1.8m以上
20cmおよそ1.2m以上およそ2.4m以上

長いスロープは重く、置く場所も要ります。 家の造りによっては、スロープではなく段差解消機や住宅改修のほうが現実的なこともあります。

可搬型と固定用で扱いが違う

可搬型は、使うときに出してかける板です。折りたためるものや、巻けるものがあります。固定用は、置いたままにして使うタイプです。

2024年4月から、固定用スロープは借りるか買うかを選べるようになりました。可搬型は選択制の対象ではなく、これまでどおり借りるものです。同じスロープでも扱いが分かれるので、どちらの型かを確かめてください。

滑りと横倒れに気をつける

雨に濡れた金属の板は滑ります。表面に滑り止めの加工があるかを確かめてください。車輪が落ちないよう、両端が立ち上がっている形のものが安全です。

2本のレールに分かれた型は軽くて扱いやすい反面、車輪の間隔とレールの間隔が合っていないと脱輪します。使う車いすの車輪幅を測ってから選んでください。

費用の目安

1割負担でおよそ200円から700円が目安です。長さと素材で変わり、長いアルミ製のものほど高くなります。

必要な長さは段差の高さで決まり、その長さがそのまま金額に響きます。見積もりを頼む前に、段差の高さを測っておいてください。

要介護度の制限はありません。要支援1の人でも借りられます。

玄関先に固定用スロープを置く場合、避難経路をふさがないかを確かめてください。火災のときに問題になります。

段差の高さを、先に測る

必要な長さは、段差の高さから決まります。 高いほど長い板が要ります。

短い板で高い段差を越えようとすると、急な坂になります。押す人が支えきれず、後ろへ転がります。

「置ければよい」ではなく、「安全に渡れる傾きか」で選んでください。 測るのは相談員の仕事ですが、判断は現場で見せてもらうのが確実です。

一人で渡すのか、押してもらうのか

自分で車輪を漕いで上がるなら、傾きはさらに緩くなければなりません。

押してもらうなら、押す人の力と体格も条件になります。 誰が押すのかを決めてから選んでください。

歩いて渡る人もいます。 その場合は、滑りにくい面かどうかが先に来ます。

車と家の間にも使える

玄関の段差だけでなく、駐車場から家までの間、車への乗せ降ろしにも使えます。

持ち運べる型なら、外出先にも持って行けます。 折りたためる型があります。

外で使うなら、濡れたときの滑りやすさを確かめてください。 雨の日に危なくなる製品があります。

しまう場所と重さ

使わないときに立てかけておく場所が要ります。通り道に置くと、それ自体がつまずく物になります。

長いものは重くなります。毎回出し入れするなら、持ち上げられる重さかどうかが現実の条件です。

女性一人で扱えるかどうかを、借りる前に試させてもらってください。 重くて使わなくなる例が多くあります。

この記事にかかわる品目

段差にかけて傾斜をつくり、車いすや歩行器で通れるようにする用具です。

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出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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