スロープのレンタル、段差を越えるための板
玄関の段差、掃き出し窓の敷居、車への乗り込み。車いすや歩行器で越えられない段差は、家のなかにも外にもあります。スロープは、その段差に傾斜をかけて通れるようにする道具です。選ぶときの要は長さで、短いスロープは危険です。
長さが足りないスロープは急な坂になる
スロープの傾きは、段差の高さと板の長さで決まります。同じ20センチの段差でも、1メートルの板をかければ急な坂、2.4メートルの板をかければ緩やかな坂になります。
車いすを介助者が押す場合でも、段差の高さの6倍以上の長さが目安です。 自分でこいで上る場合は、10倍から12倍が必要になります。20センチの段差を自走で越えるなら、2メートルから2.4メートルの板が要る計算です。
| 段差の高さ | 介助で押す場合 | 自分でこぐ場合 |
|---|---|---|
| 5cm | およそ30cm以上 | およそ60cm以上 |
| 10cm | およそ60cm以上 | およそ1.2m以上 |
| 15cm | およそ90cm以上 | およそ1.8m以上 |
| 20cm | およそ1.2m以上 | およそ2.4m以上 |
長いスロープは重く、置く場所も要ります。 家の造りによっては、スロープではなく段差解消機や住宅改修のほうが現実的なこともあります。
可搬型と固定用で扱いが違う
可搬型は、使うときに出してかける板です。折りたためるものや、巻けるものがあります。固定用は、置いたままにして使うタイプです。
2024年4月から、固定用スロープは借りるか買うかを選べるようになりました。可搬型は選択制の対象ではなく、これまでどおり借りるものです。同じスロープでも扱いが分かれるので、どちらの型かを確かめてください。
滑りと横倒れに気をつける
雨に濡れた金属の板は滑ります。表面に滑り止めの加工があるかを確かめてください。車輪が落ちないよう、両端が立ち上がっている形のものが安全です。
2本のレールに分かれた型は軽くて扱いやすい反面、車輪の間隔とレールの間隔が合っていないと脱輪します。使う車いすの車輪幅を測ってから選んでください。
費用の目安
1割負担でおよそ200円から700円が目安です。長さと素材で変わり、長いアルミ製のものほど高くなります。
必要な長さは段差の高さで決まり、その長さがそのまま金額に響きます。見積もりを頼む前に、段差の高さを測っておいてください。
要介護度の制限はありません。要支援1の人でも借りられます。
出典
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 厚生労働省 福祉用具貸与と特定福祉用具販売の選択制について(PDF) 2026-08-22 確認
- 国土交通省 バリアフリー 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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