目が見えにくくなったとき

体の状態から考える / 2026-08-22 公開 / 約1,300字

見えにくくなると、段差に気づかない、床のものにつまずく、薬を間違える。転倒の危険が一気に上がります。用具を足すだけでなく、見え方に合わせて環境を組み直す視点が要ります。

明るさが足りていないことが多い

加齢とともに、必要な明るさは増えていきます。若いころと同じ照明では、暗すぎることがあります。 とくに廊下、階段、トイレへの経路です。

足元灯を置く、階段の照明を明るくする、スイッチを分かりやすい位置にする。用具を買う前に、まずここを見てください。

段差の見分けをつける

同じ色の床が続くと、段差が平面に見えます。段の縁に色の違うテープを貼るだけで、踏み外しが減ります。 階段の一段目と最後の段はとくに危険です。

床と壁、床と家具の色に差をつけると、部屋の形がつかみやすくなります。ものの位置を変えないことも大切です。

困っていること手立て
段差に気づかない縁に色をつける、照明を足す
床のものにつまずく動線に何も置かない
夜が見えない足元灯、人感センサーの照明
薬が分からない一包化、大きな字の表示
家具にぶつかる配置を変えない、角を保護する
外出が怖い白杖、同行援護、経路を決める

障害福祉の制度も見る

視覚障害の身体障害者手帳があれば、拡大読書器、音声時計、白杖などが日常生活用具や補装具の対象になります。介護保険の福祉用具とは別の制度です。

市町村の障害福祉の窓口で相談できます。介護保険を使っている人でも、この制度を併せて使えます。

ものの位置を変えない

見えにくい人は、覚えた位置を頼りに動いています。家族がよかれと思って片づけると、かえって分からなくなります。

動かすときは必ず本人に伝えてください。 用具を新しく入れるときも、置き場所を一緒に決めることが要ります。

見え方が急に変わったときは、眼科にかかってください。治療で戻る場合があります。

手術で戻ることがある

白内障は、手術で見え方が戻ることがあります。

「年だから仕方ない」と諦めている人が多くいます。転倒との関わりも指摘されています。

一度、眼科で見てもらってください。 用具を足す前に確かめる価値があります。

音と手ざわりで分かるようにする

見えにくくなると、目以外の手がかりが頼りになります。

触って分かる印を付ける、音の出る器具を使う。 家電にも、音声で知らせる型があります。

手すりの手ざわりを場所ごとに変えると、どこにいるかが分かります。 小さな工夫が効きます。

転倒との関係

見えにくさは、そのまま転びやすさになります。 段差も、床のものも見えません。

明るさを足す、床に物を置かない、家具を動かさない。 ここが基本です。

眼鏡が合っているかも見てください。 遠近両用は、階段で足元がゆがんで見えることがあります。

読むための道具

拡大する器具、文字を音声で読み上げる機器があります。

一部は、障害福祉の制度で給付の対象になります。介護保険とは別の窓口です。

市区町村の障害福祉担当に相談してください。 手帳がなくても相談はできます。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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