がんの療養を家で続けるとき

体の状態から考える / 2026-08-22 公開 / 2026-08-25 更新 / 約1,300字

がんの療養では、状態が数週間単位で変わることがあります。用具の入れ替えの速さがそのまま暮らしの質に響くので、あらかじめ体制を整えておくことに意味があります。

認定を早めに受けておく

40歳から64歳の人でも、がんで回復が見込めない状態にあると医師が判断した場合は、介護保険の対象になります。16の特定疾病の一つとして定められています。

状態が動いてから申請すると間に合いません。医師と相談して、早めに申請しておくほうが安心です。

変化の速さに追いつく体制

歩けていた人が数週間で寝たきりになることがあります。必要な用具がその都度変わるので、すぐ動ける事業所を選んでおくことが大事です。

担当の福祉用具専門相談員に、状態が変わりやすいことを最初に伝えてください。 次に要りそうなものの見当をつけておいてもらえます。

段階中心になる用具
まだ動ける手すり、杖、入浴補助用具
疲れやすいいす付き歩行車、入浴用いす
歩行が難しい車いす、介護ベッド
ベッドが中心床ずれ防止用具、介助バー
自力で動けない体位変換器、移動用リフト

痛みと姿勢

痛みのある場所によって、楽な姿勢が変わります。背上げの角度、脚の高さ、クッションの当て方。細かく調整できるベッドと用具のほうが、楽な形を見つけやすくなります。

痛みそのものは医療の領分です。訪問診療や訪問看護と、用具の側の調整を両方から進めてください。

家族の休みも組み込む

家で看ると決めても、家族が倒れては続きません。訪問看護、訪問介護、短期の入所。最初から人の手を組み込んでおくことが、在宅を続ける条件です。

用具は、家族が担う量を減らすためにも使えます。リフトや自動排泄処理装置は、そのための道具です。

状態が急に変わったときは、ケアマネジャーと訪問看護にすぐ連絡してください。用具の手配も同時に動きます。

痛み止めへの誤解

医療用の麻薬を使うと中毒になる、寿命が縮むと考えている人がいます。

痛みを取ることで、食べられる、眠れる、動けるようになります。暮らしの質が変わります。

我慢することに、得はありません。 医師と看護師に、痛みの強さを正確に伝えてください。

食べられなくなったとき

終わりが近づくと、体が食べ物を求めなくなります。 自然な経過です。

無理に食べさせると、むせて苦しくなることがあります。

どうするかは、医師と話し合って決めてください。 家族だけで抱える判断ではありません。

急に変わったときの連絡先

夜間や休日に変化が起きたときに、どこへ連絡するか。 先に決めておいてください。

訪問診療や訪問看護には、24時間対応の仕組みを持つところがあります。

救急車を呼ぶかどうかも、あらかじめ話し合っておく。 その場で迷わずに済みます。

訪問診療という選択

通院が難しくなったら、医師が家に来る仕組みがあります。

痛みの管理も、看取りも、家で受けられます。

このサイトの市区町村ページから、地域の在宅サービスをたどれます。 病院の相談員にも聞いてください。

出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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