自動排泄処理装置

排泄したものを自動で吸い取って本体のタンクへ送る装置で、寝たままの排泄を助けます。

自動排泄処理装置が要るのはこんなとき

寝たきりに近い状態で、おむつ交換が1日に何度も要るときに使います。出たものを自動で吸い取って別のタンクへ送るので、そのたびに体を動かさずに済みます。

夜中の交換で本人も家族も眠れない、という悩みに効きます。夜だけ使い、日中はトイレやポータブルトイレを使う、という組み合わせもできます。

皮膚が弱く、おむつの中が湿っていることで荒れてしまう人にも向きます。濡れている時間が短くなるぶん、床ずれやかぶれを防げます。

夜間のおむつ交換で、介護している人が何度も起こされて眠れていない。この状態が続いているなら、検討する場面です。日中の負担より、夜が削られることのほうが先に限界を作ります。

借りるものか、買うものか

介護保険で借りるもの(福祉用具貸与)です。

制度の上での品目名は「自動排泄処理装置」です。事業所のカタログやケアプランには この名前で載るので、見積書と突き合わせるときの手がかりになります。

使える要介護度

要介護4・5の人が対象です。

ただし尿のみを自動で吸引する型には、要介護度の制限がかかりません。

要介護度は市区町村の認定で決まります。今の区分が分からないときは、 介護保険被保険者証か、担当のケアマネジャーに確かめてください。

この品目に含まれるもの

告示で「自動排泄処理装置」として扱われるのは、次のようなものです。 同じ名前で売られていても、この範囲から外れると介護保険は使えません。

  • 尿のみを自動で処理する装置
  • 便も自動で処理する装置

自動排泄処理装置の料金の目安

借りるときの1か月の額は1割負担でひと月およそ500円〜1,500円です。

肌に触れるレシーバーやチューブは、交換部品として買うものです。

福祉用具貸与には品目ごとに上限価格が決められていて、事業所はその範囲で額を決めています。同じ品物でも事業所によって額が違うので、見比べる値打ちがあります。

ここに書いた額は目安です。実際の額は機種と事業所によって変わり、負担の割合も所得によって1割・2割・3割と違います。契約の前に必ず見積もりで確かめてください。

自動排泄処理装置を選ぶときに見るところ

尿だけの型と、便も処理する型がある

尿だけを吸い取る型は小さく、要介護度の制限がかかりません。夜のおむつ交換を減らしたいときに使われます。

便も処理する型は本体が大きく、対象は要介護4・5に限られます。置く場所と、洗うための水と電気をどう確保するかを先に決めます。

肌に当てる部分は買うもの

レシーバー・チューブ・タンクは交換部品として販売の扱いになります。本体は借り、触れる部分は買う、という組み合わせです。

どのくらいの頻度で交換するかで1年の費用が変わります。借りる前に、部品代を含めたひと月あたりの見込みを聞いておきます。

合う・合わないの差が大きい

体格と姿勢によって、うまく吸えずに漏れることがあります。カタログでは分からないので、試せるかを必ず確かめます。

機械が入ることで本人が落ち着かなくなる場合もあります。夜だけ使う、といった折り合いのつけ方もあります。

入れる前に、実物を見て決める

写真だけでは、大きさも音も分かりません。本体は思っているより場所を取り、動くときの音もします。寝室に置くものなので、実際に見てから決めてください。

事業所によっては、試しに使わせてもらえることがあります。合わない人にははっきり合わない品目なので、試せるかどうかを最初に聞いてください。

自動排泄処理装置を使うときに気をつけること

体に当てる部分が合っていないと漏れます。合わせるのは事業所の仕事なので、漏れが続くようなら我慢せず言ってください。

機械の音が夜中に響きます。置く場所と、本人が音をどう感じるかを試してから決めます。

尿と便の両方を扱う型は大きく、置き場所と電源が要ります。ベッドの周りにどれだけ空きがあるかを先に測ります。

肌に当たる部分が合っていないと、漏れるか、皮膚が赤くなります。入れた直後は毎日、当たっているところを見てください。赤みが消えないなら、その形は合っていません。訪問看護師に見てもらうのが確実です。

介護保険を使わずに借りるとき

尿と便の両方を扱う型は要介護4・5でないと借りられません。それ以外の人が使いたい場合は自費になりますが、機械が大きく額も張るので、まずは尿だけを扱う型で足りないかを考えます。

体に当てるカップやホースは交換用の部品として買うもので、借りるものには含まれません。ここは介護保険で買える別の品目になっています。

自動排泄処理装置を使い終わったら

本体は返して消毒と点検を受け、次の人へ回ります。タンクやホースの中まで洗われるので、こちらで洗ってから返す必要はありません。

買った交換部品は手元に残ります。汚物に触れていたものなので、市区町村の案内に従って捨ててください。可燃ごみで出せる材質かどうかは品物によって違います。

自動排泄処理装置のよくある質問

要介護3ですが借りられますか。

便も処理する型は要介護4・5が対象なので、原則として借りられません。尿のみを吸引する型には要介護度の制限がかからないので、そちらを検討できます。

掃除の手間はどのくらいですか。

タンクの中身を捨て、チューブを洗う作業が毎日あります。おむつ交換より軽いかどうかは家庭によって違うので、試してから判断してください。

おむつは要らなくなりますか。

完全に要らなくなるわけではありません。機器が対応しない場面や、外している時間があります。おむつの交換回数を減らす道具と考えてください。

音は大きいですか。

吸い取るときに動作音がします。夜中に使うなら、置く場所と本人の感じ方を試してから決めてください。

本体のほかに、かかるお金はありますか。

肌に当てる部分は買うものなので、そのぶんが別にかかります。電気代と、洗うための水道代も日々かかります。月にいくらになるかを、事業所に実際の例で聞いてください。

自動排泄処理装置と一緒に使うことが多い品目

この品目の解説

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