簡易浴槽で居室のまま入浴する
浴室まで行けなくなっても、入浴を諦める必要はありません。簡易浴槽は、居室に持ち込んで湯を張れる浴槽です。使う場面は限られますが、体を湯につけられることの意味は、清拭とは比べものになりません。
空気で膨らませる型と、折りたたむ型
空気式は、使うときにポンプで膨らませ、使い終わったらしぼませて片付けます。折りたたみ式は、枠を組み立てて防水の袋を張る形です。どちらも、使わないときは場所を取りません。
工事を伴わないことが条件です。 給湯や排水のために配管をつなぐ工事をする場合は、この品目では扱えません。
湯をどうやって入れて、どうやって出すか
ここがいちばんの課題です。湯は給湯器からホースで引くのが一般的で、排水はポンプで浴室や屋外へ送ります。ホースの届く距離と、排水先までの経路を先に確かめてください。
床が濡れることも見込んでおきます。防水シートを敷き、畳の部屋なら養生が要ります。実際に置く場所を、水がこぼれても困らない場所にできるかが、続けられるかどうかを分けます。
訪問入浴介護との使い分け
訪問入浴介護は、専用の浴槽と3人ほどの職員が来て入浴させるサービスです。準備も後片付けも職員が行います。
| 簡易浴槽を買う | 訪問入浴介護 | |
|---|---|---|
| 費用 | 購入時に一度 | 利用のたびに |
| 準備と後片付け | 家族が行う | 職員が行う |
| 頻度 | いつでも | ケアプランで決めた回数 |
| 体の状態 | 介助で入れる範囲 | 寝たきりでも可 |
| 枠 | 年間10万円の販売枠 | 月々の区分支給限度基準額 |
介助できる家族がいて、回数を増やしたいなら簡易浴槽。介助が難しいか、体の状態が重いなら訪問入浴介護、という分かれ方になります。両方を組み合わせることもできます。
費用
特定福祉用具販売の対象で、年間10万円の枠から出ます。定価はおよそ5万円から20万円と幅があり、10万円を超える商品では超えた分が全額自己負担です。
同じ年度のうちに他の品目も買う予定があるなら、枠の使い方を先に組み立ててください。高額な品目を先に買うと、その年度は他が買えなくなります。
出典
- 厚生労働省 介護保険制度における福祉用具貸与・販売の概要(PDF) 2026-08-22 確認
- 消費者庁 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください 2026-08-22 確認
- 福祉医療機構 WAM NET 介護保険サービス一覧 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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