簡易浴槽で居室のまま入浴する

品目ごとの解説 / 2026-08-22 公開 / 約1,500字

浴室まで行けなくなっても、入浴を諦める必要はありません。簡易浴槽は、居室に持ち込んで湯を張れる浴槽です。使う場面は限られますが、体を湯につけられることの意味は、清拭とは比べものになりません。

空気で膨らませる型と、折りたたむ型

空気式は、使うときにポンプで膨らませ、使い終わったらしぼませて片付けます。折りたたみ式は、枠を組み立てて防水の袋を張る形です。どちらも、使わないときは場所を取りません。

工事を伴わないことが条件です。 給湯や排水のために配管をつなぐ工事をする場合は、この品目では扱えません。

湯をどうやって入れて、どうやって出すか

ここがいちばんの課題です。湯は給湯器からホースで引くのが一般的で、排水はポンプで浴室や屋外へ送ります。ホースの届く距離と、排水先までの経路を先に確かめてください。

床が濡れることも見込んでおきます。防水シートを敷き、畳の部屋なら養生が要ります。実際に置く場所を、水がこぼれても困らない場所にできるかが、続けられるかどうかを分けます。

訪問入浴介護との使い分け

訪問入浴介護は、専用の浴槽と3人ほどの職員が来て入浴させるサービスです。準備も後片付けも職員が行います。

簡易浴槽を買う訪問入浴介護
費用購入時に一度利用のたびに
準備と後片付け家族が行う職員が行う
頻度いつでもケアプランで決めた回数
体の状態介助で入れる範囲寝たきりでも可
枠年間10万円の販売枠月々の区分支給限度基準額

介助できる家族がいて、回数を増やしたいなら簡易浴槽。介助が難しいか、体の状態が重いなら訪問入浴介護、という分かれ方になります。両方を組み合わせることもできます。

費用

特定福祉用具販売の対象で、年間10万円の枠から出ます。定価はおよそ5万円から20万円と幅があり、10万円を超える商品では超えた分が全額自己負担です。

同じ年度のうちに他の品目も買う予定があるなら、枠の使い方を先に組み立ててください。高額な品目を先に買うと、その年度は他が買えなくなります。

購入の前に、実際に湯を入れて出すところまでを事業所と一緒に試させてもらってください。設置してみて初めてわかる問題があります。

置ける場所の条件

居室に置くので、床が濡れても大丈夫な広さと、湯を運べる経路が要ります。

床の強さも条件です。湯を張ると相当な重さになります。 二階や古い床では、置ける場所が限られます。

置けるかどうかは、実際に見てもらわないと決まりません。 図面だけで判断しないでください。

一人ではできない

湯を入れて、体を移して、抜いて、片づける。一連の作業は一人では回りません。

誰が手伝うのかを決めてから買ってください。買ったのに使われないまま置かれている例があります。

訪問介護の時間に合わせて使うという組み立てなら、続けられます。ケアマネジャーに相談してください。

体を清潔にする方法はほかにもある

全身を湯につけることだけが清潔ではありません。部分的に洗う、拭く、頭だけ洗う。

体力が落ちている時期は、湯につかること自体が負担になります。 血圧も動きます。

看護職に、どこまで負担をかけてよいかを聞いてください。 道具をそろえる前に、この判断が要ります。

使ったあとの片づけ

湯を抜き、乾かし、しまう。ここまでが一回の作業です。

濡れたまましまうと、かびます。 乾かす場所も、置き場所と一緒に考えてください。

買う品目なので、手入れは自分でします。 製品ごとの手入れの方法を、買うときに聞いておいてください。

この記事にかかわる品目

空気で膨らませるなどして持ち運べる浴槽で、浴室まで行けない人が居室で入浴できます。

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出典

制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。

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