パーキンソン病と福祉用具
パーキンソン病では、動きにくさが時間帯で変わります。朝はできたことが夕方はできない。この変動を前提に用具を選ばないと、調子のよいときの姿だけで判断してしまいます。
調子の悪いときに合わせる
薬が効いている時間帯と切れている時間帯で、動きがまるで違うことがあります。用具は、動きにくいときでも使えるものを選んでください。
認定調査のときも同じです。調子のよい時間に調査を受けると、実態より軽く判定されます。日内の変動があることを必ず伝えてください。
すくみ足への手立て
歩き出そうとすると足が床に張りついたように出なくなる。狭い場所、方向転換、ドアの前で起きやすい症状です。
床に線を引く、目印を置く、といった視覚の手がかりが助けになることがあります。 声をかけてリズムをつくる方法もあります。用具だけで解決する症状ではないので、リハビリの担当に相談してください。
| 症状 | 考えられる手立て |
|---|---|
| すくみ足 | 視覚の目印、声かけ、広い動線 |
| 前のめりに突進する | 重めの歩行車、ブレーキの利き |
| 姿勢が傾く | 車いすの座位保持、クッション |
| 寝返りが打てない | 滑りやすい寝具、体位変換器 |
| 小刻みになる | 経路を広く保つ、障害物をなくす |
| 声が出にくい | 呼び鈴、見守り機器 |
前のめりに進んでしまうとき
歩き出すと止まれず、前へ加速してしまうことがあります。軽い歩行車は一緒に走ってしまい、かえって危険です。 ある程度の重さがあり、ブレーキがよく利くものを選んでください。
手を離すと止まるブレーキが付いた歩行車もあります。実際に試してから決めることを勧めます。
寝返りを助ける
夜に寝返りが打てず、体が固まって痛むことがあります。滑りやすい素材の寝具にするだけで、寝返りが楽になることがあります。
背上げのできるベッドと、体位変換器を組み合わせる方法もあります。夜が休まると、日中の動きも変わります。
出典
- 厚生労働省 特定疾病の選定基準の考え方 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 長い距離が歩けない 2026-08-22 確認
- 国立長寿医療研究センター 転びやすくなる原因は? 2026-08-22 確認
制度の運用と自己負担の額は市区町村によって異なります。 最終的な確認は担当のケアマネジャーか市区町村の窓口へお願いします。
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